戦 評

12月22日(水)12:00− 1回戦  愛知県体育館第1試合
          本田技研 27 (14- 5, 13- 6) 11 北陸電力

 最初は両チームとも硬さが見られ雑なプレーやミスが目立ち、速攻での点の取り合いでゲームは始まった。日本リーグ
1部の本田技研は、スカイプレーを含めフランスの両外国人を軸にどこからでも得点できるチーム、一方北陸電力はGK
1番西田が再三好セーブを見せピンチをしのぐが、なかなかペースにのれず徐々に本田技研がリードを広げていった。20
分過ぎには、本田技研が5連続得点を上げ、前半は14−5で終了。
 後半フランス人コンビを下げて臨んだ本田技研は、後半から万を事しての出場の8番加藤のランニングシュート、キャプテン
日原のポストシュート、全日本のメンバーでもある4番佐々木の豪快なロングシュートなどで更にリードを広げていった。
北陸電力もスピードのあるパス回しから活路を見出そうとするが、文字通り本田技研DFの壁は高く、結局27−11の大差で
本田技研が貫禄勝ちを収めた。

12月22日(水)12:00− 1回戦  千種スポーツセンター第1試合
          湧永製薬 37 (16- 7, 21- 7) 14 ケーブルネット氷見

 若さあるれるケープルネット氷見が日本リーグの湧永製薬に挑んだ試合。立ち上がりは互角であったが徐々に湧永製薬が
地力の差を見せつけた。前半5分過ぎからケーブルネット氷見が湧永製薬の高いディフェンスを攻めあぐねる中、湧永製薬は
速攻を中心に加点し、一気に試合を決めた。ケーブルネット氷見は中川、小川のリードから屋敷、江幡のシュートなどで追い上げる
が、集中力を切らさずにコート上の全員がコンスタントに得点した湧永製薬が圧勝した。

12月22日(水)13:40− 1回戦  愛知県体育館第2試合
          日新製鋼 34 (18-11, 16-18) 29 デンソー

 日本リーグから離れた日新製鋼に対し日本リーグ入りしたデンソー対戦で、意地のぶつかり合う一戦であった。前半デンソーは
梅井のミドルシュートからの3連続得点で幸先の良いスタートを切った。しかし地力に勝る日新製鋼は嶌本のサイドシュート、源内
のペナルティシュートなどで追い上げ、鮎沢のポストシュートで逆転すると一気にリードを広げ前半で7点差とした。
 後半デンソーは小兵飯山のサイドシュート、速攻などで追い上げた。しかし、日新製鋼は控えも総動員し余裕のある試合運びで
逃げ切った。日新製鋼の嶌本、源内、角谷の動きが目立ったゲームだった。

12月22日(水)13:40− 1回戦  千種スポーツセンター第2試合
          トヨタ車体 28 (10- 8, 18- 7) 15 アラコ九州

 前半4分30秒まで両チームとも無得点だったが、その均衡を破ったのはアラコ九州の久保の速攻であった。前半10分トヨタ
車体は高杉のポストシュートで2点リードしたが、アラコ九州は田中のスカイプレーなどで食い下がり16分には4−4の同点に
追いついた。しかし、アラコ九州のミスにつけ込んだトヨタ車体は連続3点を取り、前半20分7−4とリードを広げた。その後
一進一退の攻防で前半を10−8で終了した。
 後半は開始からトヨタ車体のペースで進み、速攻、セットプレーなどで得点を広げていった。アラコ九州もGK谷川の好セーブ
や最後まで攻めを繰り広げていたが、最終的には後半流れに乗ったトヨタ車体が28−15で勝利した。

12月22日(水)15:20− 1回戦  愛知県体育館第3試合
          大崎オーソル 25 (15- 9, 10-10) 19 トヨタ自動車

 立ち上がり15分まで両チーム互角の展開でゲームが進行。しかし、大崎オーソルは相手の2分間退場の隙を巧みにつき、
得点すると、その後リズムに乗った攻撃を見せ、ポスト、速攻とバランス良く加点し、一気に差を広げた。対するトヨタ自動車も
コーチ兼任の7番三輪を投入し巻き返しを図るものの差は縮まらず前半が終了。
 後半に入っても大崎オーソルは8番荒尾がコントロールタワーとなり2番森本、6番佐藤らのフローター陣をリード、ポストや
サイドともよく絡み得点を重ねる。トヨタ自動車も意地を見せ4番厚沢、3番光田で必死に反撃するも前半の失点が大きく粘りも
及ばなかった。結局日本リーグ1部の力を見せつけた大崎オーソルの快勝ゲームであった。

12月22日(水)15:20− 1回戦  千種スポーツセンター第3試合
          本田技研熊本 22 (10- 9, 12-11) 20 日本体育大学

 試合開始から両チームともスピードある攻防を展開、見応えのあるゲームとなった。本田技研熊本はジザ、魚住を中心に
加点、一方日本体育大学はGK高木の好セーブからの速攻でリズムをつかみ、前半は10−9と本田技研熊本が1点をリードした。
 後半5分過ぎから日本体育大学は10分間無得点、その間本田技研熊本は着実に加点し、このまま終わるかと思われたが、
日本体育大学はタイムアウト後に息を吹き返し、、松林のポストなどで追い上げた。しかし点差は縮まらず、残り1分半での
日本体育大学のオールコートマンツーも及ばず本田技研熊本が勝利した。

12月22日(水)17:00− 1回戦  愛知県体育館第4試合
          三陽商会 32 (19- 9, 13- 8) 17 順天堂大学

 インカレ準優勝の成績で大会出場を果たした順天堂大学と全日本プレーヤーの岩本を擁する日本リーグ1部の三陽商会
との興味深い一戦!試合は2番五島のペナルティシュートを皮切りに8番岩本の巧みなパスワークからの展開で三陽商会
が優勢にゲームを進める。一方、順天堂大学もキャプテン渡辺を中心に多彩な攻めで三陽商会の厚いDFのすきを巧みに
つきチャンスを作るが、得点に結びつかず大差で前半を折り返した。
 後半立ち上がり15分三陽商会の退場が続き、差が縮まるかと思われたが5番中川を中心に余裕のある攻防で点差を
着実に広げていった。途中順天堂大学も4番桜庭の気迫あるれるシュートも見られたが、健闘むなしく三陽商会が日本
リーグ1部の力を見せつけた試合となった。

12月22日(水)17:00− 1回戦  千種スポーツセンター第4試合
          大同特殊鋼 38 (21- 6, 17-13) 19 香川クラブ

 大同特殊鋼がオフェンス、ディフェンスなどすべての面で力の差を見せつける試合となった。富本、藤井,GK日原ら
全日本選手と朴、新加入の白ら韓国人、そしてその他の中堅、若手の選手達がそれぞれの持ち味を発揮し、試合開始
から香川クラブを圧倒。地元開催での意気込みを感じさせた。香川クラブも持ち前のコンビプレー、スピードプレーそして
売り物のの技巧プレーで対抗し、後半は加藤、河合らのシュートで応戦し見せ場を作った。この日日本デビューの大同
特殊鋼の白はシュート、パスなど随所で会場を魅了した。


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