戦 評
12月25日(土)15:00− 決 勝 愛知県体育館
大同特殊鋼 26 (14-13, 12-11) 24 本田技研
両チームの大応援団に沸き返る中の決勝戦。前半半ば過ぎから、大同特殊鋼が日原、荻田の両GKの
好セーブから、白、朴の韓国人コンビがシュートを決めペースをつかんだ。一方、本田も20分過ぎから追い上げ、
ディフェンスからの速攻、ストックランの豪快なシュートなどで1点差に詰めて前半を終了した。
後半は逆に本田技研GK吉井がナイスセーブを見せる中、流れは本田技研に。ヴォルの強烈なシュートなどで
逆転に成功した。しかし、大同も朴がシュートを決め1点を争う展開に。残り5分再び大同特殊鋼GK日原が本田
技研の攻撃に立ちはだかり、末岡、藤井、白とゴールを決めた大同特殊鋼が、本田技研の両外国人のシュートに
よる追い上げをかわし優勝を勝ち取った。両チームエキサイトする場面も見られたが、決勝にふさわしい好ゲーム
であった。
12月24日(金)14:00− 準決勝 愛知県体育館第1試合
本田技研 27 (15-11, 12-10) 21 三陽商会
開始30秒後、三陽商会中川のロングシュートから前半が始まった。10分過ぎあたりから本田技研がカットイン、
速攻を決め徐々に点差を広げていった。三陽商会も高い本田技研のディフェンスに対しカットインやステップシュートで
反撃したが、前半は15−11で本田技研が4点差を付け終了した。
後半も前半同様本田技研はヴォル、ストックランの二人を中心に得点を重ねリードを広げた。三陽商会もキャプテン
岩本のロングシュートや中川のカットイン、所も積極的な攻撃を仕掛けたが最終的には27−21でセットプレー、速攻で
確実に点差を広げた本田技研が勝利した。また退場も多くお互い白熱した試合であったとも言える。
12月24日(金)16:00− 準決勝 愛知県体育館第2試合
大同特殊鋼 28 (15-10, 13-10) 20 湧永製薬
大同特殊鋼朴のロングシュートで幕開けた。この試合湧永製薬は中山、ブラマニスのロングシュート、山口のポスト
で加点、一方大同特殊鋼も朴、白の韓国人を中心とした攻撃で得点を重ねる。大同特殊鋼のGK日原の堅実な
キーピングもあり、前半を5点リードで終了した。
後半も大同特殊鋼の韓国人コンビの破壊力抜群のシュートは止まることなく、相手の退場も重なる中一気に
5連取で試合を決めた。湧永製薬も森山、下川のスピードプレーで追い上げるが、地元大応援団に後押しされた
大同特殊鋼が決勝進出を決めた。
12月23日(木)12:00− 2回戦 愛知県体育館第1試合
本田技研 37 (20-11, 17- 7) 18 日新製鋼
昨年度優勝の本田技研に対し、日新製鋼は立ち上がりから本田技研のストックランにマンツーマンディフェンス、
攻撃ではフォーメーションプレーを中心に対抗した。しかし本田技研のもう一人の外国人ヴォルの攻撃を止めきれず
前半だけでヴォルに11得点を許した。日新製鋼も源内の確実な7mスロー、角谷のロングシュートなどで最後まで
食らいつくが、王者の風格の漂う本田技研には及ばなかった。本田の両外国人のパワフルなシュートに会場中が
どよめくシーンが印象的な試合であった。
12月23日(木)13:40− 2回戦 愛知県体育館第2試合
三陽商会 27 (14- 2, 13- 9) 11 大崎オーソル
開始しばらく両チームとも点が取れない時間が続いたが、三陽商会のエース岩本のロングシュートが決まったところ
から試合が動き出した。三陽商会は岩本、五島、山口のフローター陣で連続得点したのに対し、大崎オーソルは狭い
角度からのシュート、オフェヘンスファール等のミスが目立ち、完全な三陽商会ペースに。大崎オーソルも流れを変えようと
前半15分のチームタイムアウト後、システムの変更、選手の入れ替えを行ったが、目立った効果はなく大差で前半が終了。
後半も終盤になってようやく大崎オーソルも連続得点を上げたが三陽をあわてさせるには至らなかった。三陽商会の
完勝といえる試合であった。
12月23日(木)15:20− 2回戦 愛知県体育館第3試合
湧永製薬 22 (14- 7, 8-12) 19 トヨタ車体
気合い充分の両チーム、熱のこもった好ゲーム。湧永製薬は中山、ブラマニスの迫力あるロングシュートと森山、山口で得点、
トヨタ車体は北出、野村らがゴールを決めた。しかし前半22分から湧永製薬のディフェンスがトヨタ車体の攻撃を封じ込め、前半は
7点差で湧永製薬がリードした。
一方、後半は逆にトヨタ車体のペースとなり、野村のカットイン、ロングと大車輪の活躍で残り5分、1点差まで追い上げた。しかし
ここで湧永製薬は確実に山口のポストシュートで点差を広げ、さらにこの後トヨタ車体、清水の退場で勝負あった。トヨタ車体の
チャレンジ精神と好プレーは観客を魅了した。
12月23日(木)17:00− 2回戦 愛知県体育館第4試合
大同特殊鋼 35 (17- 4, 18- 3) 7 本田技研熊本
地元での優勝を狙う大同特殊鋼が前後半にわたり攻守で本田技研熊本を圧倒した。攻撃では、起点が多彩で全ポジションから
まんべんなく得点挙げ、守備では出足の鋭い1−2−3ディフェンスが見られた。更に分厚い大同ディフェンスを崩してもGK日原が
待ちかまえていることは相手チームにとって恐怖であろう。一方、本田技研熊本も終始集中力を切らさず対抗したが及ばなかった。
若い選手の今後の成長に期待したい。
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