通 達

平成16年2月7日
ハンドボール関係者 各位
(財)日本ハンドボール協会
審判部長  齊藤 實  

ステップ管理に関する通達

 平成14年にIHFよりステップに関するリポートと解説映像が配布され、平成15年4月よりこれに従っての競技運営を行うことにいたしました。
 我々日本ハンドボール界にとっては青天の霹靂的な解釈でありました。と申しますのも、これまでの日本の解釈は、どのようなケースであれ、空間でボールをキャッチし、その後着地した場合の歩数は0歩と数えており、別の数え方があることは全く伝えられていませんでしたし、海外で審判をした者もIHF関係者からそのような情報には全く接することがありませんでした。
 さて、4月以来この感覚を取り入れようとレフェリーもプレーヤーも神経をすり減らした感があります。特にレフェリーにとっては今まで培ったリズム感を修正しなければならないという大変な事態になってしまいました。このことがプレーヤーにとっても大変迷惑を掛けることになってしまったかも知れません。
 この間我々審判部スタッフはIHFやヨーロッパレフェリー、あるいは海外でプレーしているプレーヤーからも情報を集めてきました。その結果、次のような結論を出すことにいたしました。

1.今回IHFから示されたステップに関する理論を否定はしない。
2.スピード化の進んでいる現在のハンドボール競技の中で、これを見分けることは至難であり、プレーヤーにしても使い分けは非常に困難な状態である。
3.世界の動向も、この理論を競技運営に活用されていない。
4.観衆はこの違いを理解することは困難である。

従って、
(財)日本ハンドボール協会は、「ドリブルあるいはパスであっても、空間でボールをキャッチした後の着地を0歩とする。」
とする。
 なお、将来IHFの強い指導や世界の動向の変化によっては、再検討する可能性は残っています。

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