成年男子・決勝

  広島県 20 (12- 9, 8- 9) 18 愛知県

     .     準決勝では、共に激戦を制してきた両チームの対戦となった決勝戦。まず、広島が、4番
田場のロングシュートで先手を取る。しかし、愛知も4番富本の豪快なロングシュートですぐ
に取り返す。熱のこもった攻防が続く。広島が、3番下川の2連続得点で5−3とすれば、今
度は愛知が、10番末岡の2連続得点で必死に食らいつく。前半23分愛知7番市原の退場
のすきに、広島は、この試合絶好調の下川の速攻などで3連取し、リードを広げる。
愛知は、左腕エース6番山本のロングシュートなどで応戦。9-12で前半を折り返し、後半に
望みをたくす。
 後半立ち上がり、愛知のGK12番日原が好セーブを連発。広島の攻撃を10分もの間、0
点に抑える活躍を見せる。それに応じるかのように、5番萩本、3番南川の連続速攻などで
3連取し、同点に追いつく。中盤、1点を取られては取り返すという一進一退の攻防が続くが
、後半22分、広島は4番田場のミドルシュート、キャプテン6番山口の気迫のこもったポスト
シュートなどで、18-14とし、リードを広げる。しかし、ここから愛知が粘りに粘る。
4番富本のロングシュート、8番藤井の速攻など意地を見せ、1点差まで詰め寄る。残り30秒
愛知は積極的なオールコートマンツーマンディフェンスにつくが、逆に反則を犯してしまい相手
のペナルティスローへ。広島9番小沢がこれを確実に決め、タイムアップ。終始、ゲームを優
位に進めた広島が、この激戦を制し、栄冠をつかみ取った。       




成年女子・決勝

  熊本県 19 ( 9-10, 10- 6) 16 富山県

     .     先制点は富山。ポスト8番新畑が着実に決める。その後もリズムに乗った攻撃を見せ、4
番中塚のカットインシュート、2番水野のミドルシュートなどで得点を重ねる。GK1番浅井
が相手の7mスローをシャットアウトするなど、ディフェンスもよく守り、中盤までは、7−3
と富山がリードを広げる。しかし、ここから富山のオフェンスの足がやや止まる。熊本ディ
フェンスも落ち着きを取り戻し、守って速攻のパターンで6番林、10番屋嘉がよく走り、シ
ュートを決める。29分には5番安心院が決め、熊本が9-9の同点に追いつく。このまま、
前半終了かと思われたが、富山5番前山が思いっ切りよくミドルシュートを決め、10-9と
富山の1点リードで前半を終了。
 後半立ち上がり、7番佐藤の得点で2点差とした富山だったが、ここから熊本が猛攻撃
。6番林の速攻、9番坂元のポストシュートなどで5連続得点し、逆転に成功する。
一方、富山もあきらめず追撃する。8番新畑のポストプレー、5番前山のカットインプレーな
どで相手の反則を誘い、7mスローを5番前山、4番中塚が着実に決めていく。21分過ぎ
には、16-15の1点差に迫った。しかし、GK1番山口を中心とした熊本の固い守りを崩し
きることができない。逆に、熊本が10番屋嘉の速攻などで3連続得点。富山も8番新畑の
ポストシュートなどで必死に粘るが、熊本が19-16で逃げ切った。

少年男子・決勝

  富山県 29 (12- 9, 17-10) 19 茨城県

     .     大声援の中、茨城のスローオフで試合開始。大声援を背に受けて、立ち上がりは地元富
山がペースをつかむ。巧みなパスまわしから、ポスト11番大町が2連続得点。しかし茨城
も反撃を開始。10番地引、6番染谷が豪快にステップシュートを決め、試合の流れを引き
戻す。8分過ぎには4-4の同点となった。ここからは、一進一退の攻防が続く。
富山はGK1番田谷が好セーブを見せ、茨城のパワフルな攻撃を必死に食い止める。4番
赤尾の負傷退場があり、苦しい展開となるかに思われた富山だが、23分過ぎから、11
番大町のポストシュート、3番大道のロングシュート、7番酒井の見事な速攻で4連続得点
。12-9とリードして前半を終了した。
 後半に入り、富山がさらにスパートをかける。8番草原の速攻、5番大房のロングシュー
トなどが次々と決まり、12分過ぎには20-10とリードを広げる。茨城も5番中山のポストシ
ュート、3番岡野のカットインシュートなどで反撃を試みるが、富山の勢いを止めることはで
きない。3番大道、7番酒井らで着実に加点した富山が29-19で快勝した。
 中学校で3年間、高校で3年間、強化練習会や合宿を繰り返してきた富山の選手たち。
その総力を結集した見事な優勝であった。



少年女子・決勝

  福井県 21 (10- 6, 11-11) 17 大分県

     .     序盤はミスが多く、お互いにリズムをつかめないまま時間が過ぎる。11分過ぎ、5番
谷口のポストシュートできっかけをつかんだ福井は、ポストを絡めた鋭いパス回しで4点
を連取、7-3とする。大分は福井の1−2−3ディフェンスの中に入り込むことができずに
ミスを連発。波に乗ることができない。大分はタイムアウトを取り、リズムを変えようとす
るが、福井のリズムを断ち切ることができず、4点差のまま前半終了。
 後半、立ち上がり、大分はダブルポストで福井のディフェンスを攻め、6点を連取し12-
10と逆転する。5番谷口の7mスロー、11番金の目の覚めるようなロングシュートで同
点に追いついた福井は、一気に加速した。大分は速攻でミスが続き、点差を縮めること
ができなかった。
 試合を通じて、両ゴールキーパーの好守が光り、最後まで結果が分からない締まった
ゲームとなった。