<<男子第18回・女子第6回世界学生ハンドボール選手権大会 日本戦戦評>>

男子  女子


男子

7月9日(日) 5-6位順位決定戦

    日本代表 35 (17-10, 18-15) 25 ラトビア(LAT)

戦評
 大会最終日、56位決定戦の相手はラトビア。前半のスタート、武田が速攻の展開から打点の高いディスタンスシュートを打ち込み日本が先制。海道のゲームメイクから門山がディスタンス、カットイン、そしてポストの富田、サイドから中畠らがコート狭しと多彩な攻撃を展開、守りではGK志水がラトビアの速攻、ポストシュート、サイドシュートを安定感抜群のキーピングで常に日本がリードした状況で試合が遂行した。特に、前半残り10分から門山がディスタンスシュート、カットインで連続得点すると、勢いに乗った日本は海道がカットイン、岸川の速攻、中畠のサイドシュートと得点を重ね1710で前半を終了した。
 後半に入ってからも、日本はチームの攻撃の組み立てから武田、岸川のサイドシュート、海道、門山のカットインで好調に得点を重ねた。ミスが出てもDFから速攻で武藤、武田が悪いムードを払拭。残り10分、棚原のディスタンスシュート、ポストの富田、サイドの岸川、海道が得意の速攻でシュートを決め、60分間コンスタントに得点できる力を見せつけた。最終スコア3525でラトビアに勝利した。

選 手 前半 後半 合計
志水 0 0 0
地引 0 0 0
東長濱(作) 1 2 3
門山 5 3 8
富田 2 3 5
武田 1 3 4
中畠 4 1 5
武藤 0 1 1
岸川 1 2 3
服部 1 0 1
海道 2 2 4
0 0 0
東長濱(希) 0 0 0
棚原 0 1 1
前里 - - -
甲斐 - - -
合計 17 18 35

7月8日(土) 第5戦目(予選リーグ最終試合)

    日本代表 32 (11-20, 21-16) 36 グルジア(GEO)
    3勝2敗

戦評
 決勝進出をかけた予選リーグの最終戦の対戦相手は徐々に調子を上げているグルジア。日本は立ち上がり海道がインターセプトから速攻で先制すると、中畠がディスタンスシュートで、門山がポストで合わせて得点し、出足は好調。グルジアは日本の60DFに対し体格の良さを生かしながら一人一人が長くボールをキープし、クロスプレーからパワフルなディスタンスシュートを連発し得点を重ねた。日本は海道のブラインドシュート、門山の滞空時間の長いジャンプシュート、地引のステップシュートなどで応戦。15分過ぎまで一進一退の攻防が続いたが、その後均衡が崩れた。グルジアは日本のシュートミスを速攻につなげ、バックコートプレイヤーに対して警戒を強めた日本DFに対してポストへ展開を広げ610、前半残り5分、日本のテクニカルミス、またディスタンスシュートをGKに阻まれ、点得点に結び付けられない間にグルジアはカットイン、ポスト、ディスタンスシュートと着実に得点し、1120で前半を終了した。
 後半に入り、少しでも早く点差を縮めたい日本は組織的な攻撃から中畠、服部が得点。海道が速攻でチームを盛り上げ、果敢に攻撃を仕掛けるが、15分までグルジアの勢いを止めることができず点差が縮まらない。しかし15分過ぎ、グルジアの攻撃が単調になり、完全に相手の動きを読みだした日本は相手のミスを誘い、武藤、海道らが速攻などで連続得点、5点差まで詰め寄った。焦るグルジアは危険なプレーが続出し、この日3枚のレッドカード。日本にチャンス到来、逆転の烽火を上げたが、5本連続の得点チャンスをものにできず、逆に6点ビハインド。「守って速攻」と必死に守る日本、志水のファインセーブ、門山の速攻、中畠らの連続速攻で3点差まで追い上げた。残り5分、ここぞというときに、再びグルジアのディスタンスシュートが入り連続得点。試合を決定づけた。最終スコア3236、無念の敗北。明日は56位決定戦でラトビアとの対戦。
 今大会の最終試合、チーム一丸となり60分間戦い抜きたい。

選 手 前半 後半 合計
志水 0 0 0
地引 1 0 1
東長濱(作) 0 1 1
門山 6 3 9
富田 0 1 1
武田 0 2 2
中畠 2 5 7
武藤 0 2 2
岸川 0 1 1
服部 0 2 2
海道 2 4 6
0 0 0
東長濱(希) 0 0 0
棚原 0 0 0
前里 - - -
甲斐 - - -
合計 11 21 32

7月6日(木) 第4戦目

    日本代表 34 (17-21, 17-16) 37 チェコ(CZE)
    3勝1敗

戦評
 予選リーグの第4試合目の対戦相手はチェコ。開始直後、思い切りの良いディスタンスシュートでチェコが先制。ミスなくシュートチャンスを作り、得点を重ねていくチェコに対し、日本は東長濱(秀作)カットイン、サイドから服部が得点する。その後、チェコはクロスプレーを巧みに使い、ディスタンスシュート、ポストへのアシスト、そして非常にシュート確率の高いサイドへと展開し、開始からテクニカルミス、シュートミスなしの11得点。日本は相手のGKに阻まれ得点が伸びず前半10分で510と離された。苦しい状況であったが、服部がチェコの高く上がったDFの下のスペースにタイミングよく合わせ得点すると、東長濱(秀作)の7mスロー、再び服部のサイドシュート、海道のカットイン、中畠のディスタンスシュートで加点する。しかしチェコも着実に得点を重ね、なかなか点差が縮まらない。20分過ぎから相手の退場時を機に、富田のポスト、7mスローを東長濱(秀作)が決め追い上げを図るが、スタート10分の連続失点が響き1721で前半を終了した。
 後半に入ると、中畠のカットイン、海道の速攻、東長濱(秀作)のカットインで22231点差まで詰め寄った。この逆転のチャンスをものにしたい日本だったが、その後15分過ぎまで攻撃が単発的なシュートで終わってしまいチェコに速攻のチャンスを与え、再び24284点差。しかし、ここから日本は食い下がった。DFの要となる武田、武藤がチェコの攻撃リズムを崩してミスを誘い、ゲームメイカー海道が攻撃をリード、中畠がサイドから得点、門山、富田も執念のゴール。残り5分過ぎたところで再び32342点差まで詰め寄る。その場面で日本に退場者がでる。絶体絶命のピンチにGK東が7mスローをセーブし、チャンスをつなげるが、数的不利な状態の攻撃でミスが連続し点差を縮めることができず最終スコア3437で終了。日本は点差が開きそうな場面にDFで踏ん張り、佐藤監督の7人攻撃の采配も功を奏し粘り強くチェコと戦い抜いたが、前半10分の連続失点が最後まで尾を引く結果となった。
 明後日にグループB最終試合グルジアとの対戦。リーグ1位通過を目指し、気持ちを切り替えチーム一丸となって次の試合を戦いたい。

選 手 前半 後半 合計
志水 0 0 0
地引 0 0 0
東長濱(作) 6 4 10
門山 1 2 3
富田 1 3 4
武田 0 0 0
中畠 3 4 7
武藤 0 0 0
岸川 0 0 0
服部 5 1 6
海道 1 3 4
0 0 0
東長濱(希) 0 0 0
棚原 0 0 0
前里 - - -
甲斐 - - -
合計 17 17 34

7月4日(火) 第3戦目

    日本代表 29 (16-15, 13-13) 28 ポーランド(POL)
    3勝

戦評
 3戦目はポーランド。ポーランドの大学Nata AWFの単独出場とあってチームとしての完成度が高い印象があった。日本チームはこれまでやってきた過程を大切に、個人の役割を果たすこと、悪いリズムになったときに全員で我慢して戦うこと、常にポジティブに気持ちを切り替えて臨むことをキーワードに試合に望んだ。前半はポーランドの左サイドプレイヤーが回りこみからディスタンスシュートを決め先制、日本は東長濱(秀作)のディスタンスシュートで返すと、10分過ぎまで1点を取っては取られるシーソーゲーム。その後、ポーランドは門山にマンツーマンDFを仕掛けるが、東長濱(秀作)のカットインによる得点を皮切りに門山の速攻、富田らで5連続得点し、116と日本がリードする。残り10分、日本は中畠の冴え渡るディスタンスシュートや速攻で加点、GK志水のファインセーブで簡単に得点をさせないものの、攻撃でのリズムがつかめずポーランドにじりじりと追い上げられ1615で前半を終了した。
 後半に入り、日本は武田、門山のディスタンス、中畠の速攻などで加点、門山にマンツーマンDFをされた状況でも、慌てずに海道がチャンスメイク。ディフェンスでは運動量のある富田が前に出た
51DFでポーランドの攻撃リズムを崩し、GK志水がゴールを死守、GK東が相手の7mスローをセーブするなど、必死で守り続けるものの、ポーランドは時間をかけて粘り強く攻撃を継続し得点。20分過ぎまで一進一退の緊張状態が続き、日本は2525の同点。その緊張状態を打破したのが門山の速攻。門山がポーランドのDFを割って得点すると、海道がインターセプトから得点、中畠のアシストからポスト武藤が7mスローを獲得。東長濱(秀作)が落ち着いて決め2825。ポーランドはすぐさまポスト、サイドで得点し1点差になるが、武田の勝敗を決定付けるディスタンスシュートが決まり、再び2点差。そこから日本は執念のDF7mスローで得点されるものの最終スコア2928で勝利した。

選 手 前半 後半 合計
志水 0 0 0
地引 0 0 0
東長濱(作) 4 3 7
門山 4 2 6
富田 2 1 3
武田 0 3 3
中畠 5 1 6
武藤 0 0 0
岸川 0 0 0
服部 0 2 2
海道 0 1 1
0 0 0
東長濱(希) 1 0 1
棚原 0 0 0
前里 - - -
甲斐 - - -
合計 16 13 29

7月3日(月) 第2戦目

    日本代表 34 (19-12, 15-17) 29 クロアチア(CRO)
    2勝

戦評
 2戦目。対クロアチア。立ち上がりから相手バックプレーヤーのディスタンスシュートで失点を許すものの、日本も門山・中畠・富田・東長濱(秀作)らがバランスよく得点を重ね一進一退の攻防が続く。均衡が破れたのは20分過ぎ。服部の速攻、門山のディスタンスシュート、富田のポストシュートの3連続得点で波に乗ると、海道・富田の速攻で点差が開き7点差で前半を終了する。
 後半、前半の調子を維持したい日本、相次ぐ退場により苦しみ、一時は
3点差まで詰め寄られる場面もあったが、富田・武田を軸とした堅いディフェンスで相手の攻撃を抑え、攻撃では門山・東長濱(秀作)へのダブルマンツーマンに対しても中畠・武田の鋭いディスタンスシュートで着実に得点を重ねクロアチアの追随を許さなかった。クロアチアの力強いディスタンスシュートに苦しむ場面もあったが、日本は終始チャンスを見逃さず、集中力を切らすことなく60分を戦い抜いた。

選 手 前半 後半 合計
志水 0 0 0
地引 0 0 0
東長濱(作) 3 1 4
門山 4 3 7
富田 3 1 4
武田 2 3 5
中畠 4 5 9
武藤 0 1 1
岸川 0 0 0
服部 2 1 3
海道 1 0 1
0 0 0
東長濱(希) 0 0 0
棚原 0 0 0
前里 - - -
甲斐 - - -
合計 19 15 34

7月2日(日) 第1戦目

    日本代表 36 (23-18, 13-10) 28 ハンガリー(HUN)
     1勝
戦評
 「メダル獲得」を目標に掲げ望んだ世界学生選手権大会第1試合目、相手はハンガリー。まず、日本が中畠のキレのあるディスタンスシュートで先制した。その後、ハンガリーの長身のバックコートプレイヤーにディスタンスシュートを打ち込まれ得点されるが、日本は東長濱(秀作)、門山らのカットイン、中畠のディスタンスシュートで一進一退のゲーム展開。2点リードされる場面もあったが、海道がインターセプトからの速攻などで2点連取し20分過ぎまで15-15の同点。残り10分、日本は武田、海道、門山のディスタンスシュートで加点、そしてGK志水が7mスローをシャットアウト、また日本チームに退場者が出たピンチの状況に東長濱(秀作)、中畠が会場を沸かすステップシュートを決め、一気にハンガリーを突き放し前半を23-18で終了した。
 後半に入り、両チームとも
60DFから51DFへチェンジ。日本のOFリズムがうまく組み立てられずシュートミス、テクニカルミスが続いたために10分で27-26とハンガリーに迫られたが、ハンガリーの得点源だった大型選手に対して武藤が体を張って止めに行きシャットアウト。DFでリズムをつかんだ日本は東長濱(秀希)の速攻、また、全員で相手のDFを揺さぶりながら作ったチャンスを門山、中畠がしっかりと得点に結びつけた。何度となくハンガリーにチャンスが訪れたがGK東がファインセーブを連発し、残り20分をわずか2点で抑えた。最終スコア36-28で勝利を収めた。それぞれの選手が自分の役割を十分に果たし、ひとつのチームとなった結果であったと思う。この一戦を弾みに、自信を持って明日の試合に臨みたい。

選 手 前半 後半 合計
志水 0 0 0
地引 0 0 0
東長濱(作) 8 3 11
門山 5 2 7
富田 0 2 2
武田 2 1 3
中畠 4 2 6
武藤 0 1 1
岸川 0 0 0
服部 0 0 0
海道 4 0 4
0 0 0
東長濱(希) 0 1 1
棚原 0 1 1
前里 - - -
甲斐 - - -
合計 23 13 36

女子

7月9日(日) 順位決定戦

    日本代表  30 (16-17, 14-16) 33 リトアニア(LIT)
     予選3位                    予選4位

戦評
 大会最終日、日本は銅メダルをかけて予選リーグ初戦で対戦したリトアニアと3−4位決定戦を行なった。出だし硬さの見られる日本は、リトアニアのカットインプレーを守りきれず3連取される。その後、落ち着きを取り戻した日本は野路のカットイン、亀山のサイドシュートなどで盛り返す。中盤、五月女のサイドシュートなどで一気にリトアニアに逆転、植垣の速攻、市村のブラインドシュートなどリトアニアを突き放しにかかるがリトアニアも4ポストシュート、カットインで得点を重ねる。終盤ポスト吉田が顔面を強打してベンチに下がってからディフェンスの勢いがとまり相手に押し込まれ始め、前半を1716の一点差で折り返す。
 後半
18番のリトアニアのエース、4番のサイドプレーヤーの連続得点を止められず一気に3点差をつけら
れる。途中野路の体を張ったリバウンド、宮本のディフェンスなど気迫を見せる日本だが、点差がなかなか縮まらず、残り3分、野路のディスタンスで一点差まで詰め寄るが伊藤が退場しビハインドのまま試合終了。日本チームは死力を尽くしたが、銅メダルに手は届かなかった。日本は4位であったが、エース植垣が大会のベスト7に選ばれたのが光った。

選手 前半 後半 合計
毛利 0 0 0
0 0 0
野路 2 1 3
亀山 2 1 3
市村 3 1 4
入間川 0 1 1
五月女 2 2 4
植垣 2 2 2
吉田 1 1 2
宮本 2 4 6
仲宗根 2 1 3
荒木 0 0 0
伊藤 0 0 0
合計 16 14 30

7月8日(土) 第6戦目(予選リーグ最終日)

    日本代表  28 (15-13, 13-14) 27 チェコ(CZE)
     3勝3敗

戦評
 予選リーグ最後の試合となったチェコ戦、両チームともこの試合の結果で明日の順位決定戦でメダルを狙える位置にいけるかどうかが決まるとあって、激しいゲームが予想された。日本は昨日のゲーム、体調不良で調子の出なかったエース植垣が序盤から大活躍。前半だけで8得点を挙げる好調差を見せると、日本チームのいぶし銀亀山もサイド、速攻でチームに勢いをもたらす得点を挙げる。チェコも日本のプレスディフェンスに戸惑いながらも徐々に対応し始め前半終了時2点差まで詰寄る。
 後半に入るとチェコは日本のプレスDFに対して4-2システムで攻撃し、
ポスト、サイドで加点していく。日本も亀山のサイドシュート植垣のディスタンスシュートで引き離しにかかるが、チェコも粘り強く得点を挙げ、2点差以上開かない展開が続く。日本は残り3分野路が退場し、1点差まで追い上げられる。残り30秒チェコのマンツーマンプレスに宮本がオーバーステップの反則、チェコにボールが渡り残り5秒チェコのシュートがクロスバーにあたりリバウンドを五月女がキープしてゲームセット。大激戦の末、日本は28-27で勝利をつかんだ。明日は銅メダルをかけてリトアニアと対戦する。

選手 前半 後半 合計
毛利 0 0 0
0 0 0
野路 2 1 3
亀山 4 4 8
市村 0 0 0
入間川 1 0 1
五月女 0 1 1
植垣 8 5 13
吉田 0 1 1
宮本 0 0 0
仲宗根 0 0 0
荒木 0 0 0
伊藤 0 1 1
合計 15 13 28

7月7日(金) 第5戦目

    日本代表  22 (11-12, 11-14) 26 ポーランド(POL)
     2勝3敗

戦評
 大会第5試合目、全勝の地元ポーランドの対戦。ポーランドは今大会No1のディフェンス力をほこり、もっとも失点の少ないチーム。スタートは日本のスピーディなパスワークでずらしの展開が成功するが亀山のシュートをGKが連続セーブする。相手も速攻、カットインのノーマークシュートを南が負けじとセーブする。その後オフェンスのミスから相手に得点され6対1まで差を広げられる。ここで日本チームタイムアウトをとり指示の徹底を行なうと、市村のカットインで得た7mスローを植垣がきっちりと決めると宮本の連続速攻で6対5の1点差まで迫る。その後一進一退の攻防で前半を12対11とポーランドリードで折り返す。
 後半スタートポーランドは3連続7mスローを獲得このまま一気に流れを
つかむかに見えたが日本も粘りを見せ、連続得点で追いつく。後半15分過ぎ途中出場の仲宗根が獲得した7mスロー植垣が決め、この試合日本が初めてリードを奪う。その後も南のファインセーブで差を広げ、3点差までリードをする。残り10分、昨日のハンガリー戦同様日本が退場者を出すと一気にリズムがポーランドに傾く。残り7分ここからポーランド7連続得点を挙げると、日本は万事休す。22−26で敗れた。次戦はチェコと900から行なわれる。

選手 前半 後半 合計
毛利 0 0 0
0 0 0
野路 0 3 3
亀山 1 2 3
市村 2 0 2
入間川 0 0 0
五月女 0 0 0
植垣 3 3 6
吉田 2 1 3
宮本 2 1 3
仲宗根 0 0 0
荒木 1 1 2
伊藤 0 0 0
合計 11 11 22

7月6日(木) 第4戦目

    日本代表  32 (16-17, 16-17) 34 ハンガリー(HUN)
     2勝2敗

戦評
 大会4試合目、相手は今大会優勝候補のハンガリーとの一戦。スタート日本はエース植垣の3連続ゴールで快調な滑り出しを見せる。対するハンガリーも14番のサイドシュート、カットインシュートなどで応戦する。序盤からスピードに乗った攻撃を見せる日本は荒木の速攻、野路のフェイントからのカットインなど、幅広い攻撃で得点を重ねる。ハンガリーは大型ポストにボールを集めだし、確実にゴールを奪いにくる。日本は調子の上がってきたGK南のファインセーブで流れを持ってくるが、相手のGKも負けじと好セーブを連発、途中得点が動かなくなるが、前半を終了し16-17と一点のビハインドで終える。
 サイドの変わった後半出だしハンガリーの速攻、サイドシュートで連続失点をするが、すぐさま植垣のディスタンス
シュート、野路の速攻でくらいつく。中盤は一点差の緊迫した攻防が続く中、同点で迎えた残り7分入間川の退場をきっかけに3連取される。五月女の速攻で反撃するが万事休す、最後は32-342点差で接戦を落とした。
 次戦は、現在全勝のポーランドとの一戦(現地時間7711時)

選手 前半 後半 合計
毛利 0 0 0
0 0 0
野路 3 1 4
亀山 3 3 6
市村 0 1 1
入間川 1 0 1
五月女 0 1 1
植垣 4 6 10
吉田 0 0 0
宮本 3 0 3
仲宗根 0 4 4
荒木 2 0 2
伊藤 0 0 0
合計 16 16 32

7月5日(水) 第3戦目

    日本代表 26 (12- 7, 14-12) 19 セルビア・モンテネグロ(SCG)
     2勝1敗

戦評
 日本は11敗で迎えた大会3試合目、相手はセルビア・モンテネグロ。前半オープニングゴールは、日本のエース植垣のディスタンスシュートでスタートした。日本はディフェンスシステムを6-0から5-1変則の4-2など多彩なスタイルで相手の攻撃リズムを崩しにかかると、セルビア・モンテネグロはパスミスやインターセプトなどテクニカルミスを多発する。日本はそのチャンスを荒木、植垣らの速攻で確実に得点を重ねる。セルビアもディスタンスシュートで応戦するが、キーパー南が好セーブ徐々に日本は差を広げる。日本は前半を12−7と5点差をつけて後半に入る。
 後半に入っても日本、伊藤、入間川のディフェンス陣は積極的に相手選手にコンタクトし、相手にプレッシャーを与える。この日好調のキャプテン野路のルーズボールの獲得や、サイド亀山の強引なカットインなど攻撃への積極的な姿勢がチームの勢いを加速する。結局、26-19とセルビアモンテネグロに快勝し、次戦に向けて良いムードで試合を終えることができた。
 明日は事前合宿で数回対戦したハンガリー戦、お互い手の内がわかっている分、激しい攻防が予想される。

選手 前半 後半 合計
毛利 0 0 0
0 0 0
野路 2 3 5
亀山 0 1 1
市村 0 0 0
入間川 0 2 2
五月女 0 0 0
植垣 5 4 9
吉田 2 0 2
宮本 1 2 3
仲宗根 0 0 0
荒木 2 1 3
伊藤 0 1 1
合計 12 14 26

7月3日(月) 第2戦目

    日本代表 33 (17-10, 16-18) 28 チャイニーズタイペイ(TPE)
     1勝1敗

戦評
 日本は大会2試合目となったチャイニーズタイペイ戦(以下TPE)、まずはTPE11番のディスタンスシュートで先制点を挙げる。日本はすかさず吉田のポストシュートで追いつくと、亀山、荒木のサイドシュートでなど4連取、大会に入り好調な植垣のディスタンスシュートで得点を重ね前半を1710でリードする。
 後半は、
TPEが積極的な3−2−1DFをひくと、動きの止まった日本のオフェンスにミスが出始める。中盤TPEのラフなディフェンスが目立ち始め、退場者が出るが日本は数的有利な状況にもかかわらず相手のカットイン、ディスタンスシュートで失点を許し、点差が広がらない。逆にTPE思い切りのよいプレーで得点を挙げじわじわと日本に迫る。しかし日本は前半のリードが功を奏し最後は3328逃げ切った日本はディフェンスの部分で体格の劣るTPEオフェンスに対して引き気味のディフェンスとなってしまっ
た。日本は植垣の連日の二桁得点が光った。
 次戦は751700(現地時間)からセルビアモンテネグロ。

選手 前半 後半 合計
毛利 0 0 0
0 0 0
野路 2 2 4
亀山 2 2 4
市村 0 0 0
入間川 0 0 0
五月女 0 0 0
植垣 4 6 10
吉田 4 2 6
宮本 4 2 6
仲宗根 0 1 1
荒木 1 0 1
伊藤 0 1 1
合計 17 16 33

7月2日(日) 第1戦目

    日本代表 27 (10-13, 17-19) 32 リトアニア(LIT)
     1敗

戦評
 世界学生選手権大会が開幕し、日本は初戦リトアニアと対戦した。亀山のサイドシュートで日本が先制点を挙げると、続く植垣の豪快なディスタンスシュートで2点を先取する。ウクライナも出だしミスが続いたが18番のエースの得点、ポストの強引なシュートですぐさま追いつく。日本は亀山、荒木の速攻で1073点リードする。日本はディフェンスシステムを6-0、変則の1-5ディフェンスで相手のリズムを崩しにかかる。しかし、相手の18番のエースに連続得点を許し、テクニカルミスからの速攻を決められ、逆に前半を13−10の3ビハインドで折り返す。
 後半に入ってからは宮本をトップディフェンスにおいた5−1ディフェンスで攻撃的なDFシステムをひいたが、カットイン、サイドシュートを許し得点を挙げられる。日本は植垣、五月女のディスタンスシュートでくらいつくが、1点差まで詰め寄るがなかなか同点に追いつくことができない。途中クロスカットで連続速攻につなげ得点を挙げるが、相手のポスト、カットインを止められず最終的には32−27で初戦を落とした。
次戦はチャイニーズタイペイと731300(現地時間)

選手 前半 後半 合計
毛利 0 0 0
0 0 0
野路 0 0 0
亀山 4 2 6
市村 0 0 0
入間川 0 0 0
五月女 1 3 4
植垣 3 7 10
吉田 0 2 2
宮本 1 1 2
仲宗根 0 2 2
荒木 1 0 1
伊藤 0 0 0
合計 10 17 27

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