<第29回全国クラブハンドボール選手権大会・西地区大会>

戦評

男子決勝

PF須磨東クラブ 21 ( 8-12, 13- 7) 19 総社クラブ

 PF須磨東クラブのスローオフでスタート。総社クラブは開始5分過ぎまでに速攻、ロングシュート、7mTで5点を連取。その後PF須磨東クラブは、総社クラブのGKの好守に合いつつも、速攻、サイドシュート、ロングシュートで巻き返し、得点を積み重ねるが、シュートを確実に決める総社クラブが前半を4点リードし終了する。
 後半に入り、PF須磨東クラブはGKの好セーブと打点の高いシュートなどで点差をじりじりとつめ、17分過ぎに逆転。その後、一進一退の攻防が続いたが、最後は2点差をつけたPF須磨東クラブが勝利した。
 両チームともスピードがあり、攻守のバランスもよく、好ゲームを展開した。

男子準決勝

PF須磨東クラブ 22 (11-11, 11- 7) 18 アローズ高知

 両チームともに高さとスピードのある攻撃で点を取り合う展開となり、前半を1111の同点で折り返す。
 後半の立ち上がり、PF須磨東クラブはGKの好セーブでアローズ高知に得点を与えず、一気に5点差をつける。その後は前半同様、互いに点を取り合う展開となり、結局2218PF須磨東クラブが勝利した。

総社クラブ 18 ( 6- 7, 12- 6) 13 チーム・フォルス

 前半、両チームとも堅い守りとキーパーの活躍により、ロースコアの試合展開となった。チーム・フォルスは途中退場者を出す苦しい展開となるが、粘り強くディフェンスし、得点を許さず、1点リードで前半を折り返した。
 後半開始直後、総社クラブは豪快なミドルシュートで同点に追いつくと、速いパス回しからのカットインが鮮やかに決まり、3連続得点でこの試合初の2点リードを奪う。その後も一進一退の攻防が続くが、残り4分、総社クラブのスピードに乗ったカットインが相手の退場プレイを誘い、数的有利な状況で着実に加点し、試合を決めた。
 互角のチーム力であったが、最後まで集中して粘り強くディフェンスした総社クラブに軍配が上がった。

女子決勝

HC岡山 25 (14-11, 11-13) 24 御座候

  前半、両チームとも落ち着いた立ち上がりで互角の試合展開となった。15分過ぎ、HC岡山の14番阿部の速攻、4番守安のロングシュートで一歩リードし、主導権を握った。御座候も3番斎藤のサイドシュートなどで食い下がるが、3点ビハインドの折り返しとなった。
 後半に入ってからも、御座候は巧みなパス回しから得点、HC岡山は堅守からの速攻と、持ち味を生かした試合運びを見せた。中盤、御座候の15番玉山の連続得点で1点差に迫ったが、HC岡山は14番阿部の7mTで突き放し、終始リードを守ったまま1点差で勝利をおさめた。

女子準決勝

御座候 21 ( 8- 6, 13- 9) 15 日本ウェルネス名古屋

 開始早々パスカットからの速攻で得点を挙げた御座候は、その後も着実に得点を重ね、13分までに8対2とリードを広げた。一方のウェルネスは残り5分でようやくリズムをつかみ、4連続得点で8対6としたところで前半を終了した。
 後半に入り、早く追いつきたいウェルネスだったが、大事なところでミスが出て点差をつめることができない。結局ウェルネスの勢いをうまく受け流して、後半も着実に加点した御座候が2115で勝利し、決勝に進出した。

HC岡山  21 ( 9-11, 12- 5) 16 ninfa・kagoshima

 華麗な組織攻撃を見せるninfaと、非常に速い速攻型の岡山という対照的なチームによる対戦となった。試合開始5分まではお互いの特徴を出し合い、一進一退の攻防となるが、そこから両GKの好セーブが続き、両チーム無得点の時間がしばらく続いた。前半の中盤以降、ninfaが岡山の速攻を攻略し始めたことでじわりと点差をつけ、前半は11−9のninfaリードで折り返す。
 後半に入り、岡山がninfaのお株を奪う、流れるようなセットプレーを見せ、早々に同点に追いつくも、ninfaも粘り強いDFでリズムを渡さず、互角の戦いとなる。後半の中盤から試合が動き始める。今大会参加チームの中で屈指の組織的なセットプレーを見せるninfaだが、最終局面においてミスが生まれ、そこから岡山の速攻につながれて失点を重ねた。結局、試合は5点差で岡山が勝利したが、両チームとも特徴を出し合った好ゲームであった。

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