<第2回日韓小学生ハンドボール親善交流会>

目的 : 日本の小学生ハンドボーラーが、海外の文化やスポーツ文化に直に触れ、今後の人間形成の一助とするために、
      隣国の韓国小学生とハンドボールを通してスポーツ親善交流をし、お互いのハンドボール技能レベルの向上を図る。

日程 : 2010年8月23日(月)−27日(金)

場所 : 韓国・河南市 河南体育館

交流内容: 交流ゲームおよび練習交流会を行う

8月24日(火)

男子試合
京田辺市立桃園小学校 19 ( 4-11, 15-12) 23 河南市立東部初等学校
戦評
 前半スローオフとともに桃園小のミドルシュートが決まりスタート。しかし、身長、体格、ボールスピードに勝る東部小に徐々に圧倒され一気に点差がついた。カットイン、長身ポストへのパス等々の力強いプレーで加点されていった。一方、桃園小もミドルシュートで応戦するが4−11で前半を終了。
 後半は、お互いに選手交代し点の取り合いになった。桃園小は、パスが回りだし東部小のデフェンスのまずさや退場に乗じて、ポストやサイドのシュートで加点していった。一時は3点差と追い上げたが、全ての点で上回る東部小に追いつくことはできず、19−23で終了した。
 桃園小は終始デフェンスやキーパーの好セーブで健闘し、子供たちは、充実した戦いで満足感を感じていた。
 韓国チームのプレーでは、1)片手でのボールキープ力 2)ボール持ってからのスピード 3)常にポストを意識したプレー 4)1:1の勝負強さ等々が印象に残った。
女子試合
富山選抜 16 ( 5-13, 11-10) 23 護政市立カヌン初等学校
戦評
 体格、ボールスピード、ステップワークに勝るカヌン小が終始圧倒した。3人のフローターとポストは160cm以上の長身で、片手でボールを保持しシュートやパスに余裕を持っていた。また、ドリブルも上手く、カットインやワンクロスの回り込みでもデフェンスの隙間をすり抜け加点していった。さらに、ポストへのラストパスも巧妙で、シュートも確実であった。一方、富山県選抜も、小柄ながら動きがよく、パスを素早く回し、カットインやミドルシュートで応戦した。特に、相手デフェンスは中央4人が160cm以上でなかなかシュートが打てなかったが、速いパス回しで果敢に攻めた。
 後半は、相手チームの荒いデフェンスで退場者が2名出て3点差まで詰めたが、地力に勝る韓国チームに点差を広げられ、16−23で敗れた。

 韓国チームは、1)ボールを片手で操作し男子と同じようにプレーする 2)打点の高さ、スピード 3)コンパクトなモーション 4)バラエティーに富んだパス、シュート 5)片手でのボールキープ 6)ステップワーク等々が多彩であった。
合同練習会
ステップワーク、シュート等々互いに意見交換をしながら充実した練習会であった。より親密な会話が交歓できた。

8月25日(水)

見学・交流会

8月26日(木)

合同練習会 1対1練習とポジション別シュート練習(多彩なシュート)
男子試合
京田辺市立桃園小学校 23 (12-17, 11-10) 27 河原道チャソン初等学校
戦評
 まずはチャソン小が、堅いデフェンスから右サイドの素早いワンマン速攻で先取点。その後も速いテンポのパスワークから、ポストやサイドへパスを振り、得点を重ねた。常にポストとの連携あるプレーで、桃園小を苦しめ疲れさせた。デフェンスもやや小柄ではあるが堅い守りで、桃園小のカットインやポストを両側からきっちり挟んでくる。
桃園小もはじめは攻めあぐんでいたが、前半途中からダブルポストで攻めたり、サウスポー選手2名を投入したりして、臨機応変に戦った。
 後半はお互いにシュートミスも多く、ロースコアの展開となった。桃園小は再三の7mスローや相手の退場によるパワープレーでも得点があまり得られず、追い上げができなかった。終始チャソン小のセンタープレーヤーが、周りをよく見ゲームを把握する能力に優れ、余裕あるパスワークでゲームを支配していた。


韓国チームのプレーでは、1)ポストをしっかり意識したプレー 2)デフェンスに捕まっても、片手でボールをキープしパスをする 3)ワンマン速攻の速さと当たり強さ 4)ハーフ速攻での冷静な状況判断 等々が印象に残った。
女子試合
富山選抜 14 ( 3-11, 11- 7) 18 河原道ファンジ初等学校
戦評
 ファンジ小は、昨年日本に来た2年連続優勝の強豪。6年のセンタープレーヤーは2年連続
MVP。速いパスワークと速いボールスピード、素早い動きと大きな声が持ち味のベストチーム。前半はセンターの速いクロスや回り込みに、富山選抜ははじめは付いて行けず得点を許してしまった。デフェンスでも、相手の攻めを読んだセンターに再三カットされ、イージーなパスミスやキャッチミスも重なり、攻め手を無くした。しかし、小柄ながらも富山選抜も慌てることなく、前半途中からはよく動き回りパスをつないで、果敢に攻めた。
 後半になると、富山選抜はファンジ小の速さや動きに順応でき、両サイドシュートで崩しデフェンスを広げることに成功し、カットインやサイドシュートで5連続得点で追い上げた。センターが交替した後はほぼ互角に戦った。しかし、終始余裕あるプレーのファンジ小に追い付くことはできなかった。

 韓国チームのプレーでは、1)シュートの速さ・力強さ 2)片手でボールをキープし速いパスやシュートをする 3)デフェンスの速さと当たり強さ 4)元気で大きな声 等々が印象に残った。

ご意見・ご感想は、E-mail: webmaster@handball.jpまで。


[ ホームページ ] へ戻る。