< 5th Asian Men's Youth Handball Championship >

(Qualification for Men's Youth World Championship , Hungary 2013)

<<第5回男子ユースアジア選手権 直前トレーニングマッチ >>

9月3日(月)

日本 28 (12-12, 16-15) 27 AL-SHABAB(バーレーン)

戦評:
 第1戦の課題であった9mエリア内での強いコンタクト,攻守の切り替えのスピードアップ,的確なポジショニングと素早いパスワーク,数的有利・不利の状況下での戦術を徹底することを目的に臨んだトレーニングマッチ第2戦。相手は現在国内リーグ10チーム中4位,フル代表2名の選手を擁するAL−SHABABクラブ。
 日本のスタートは第1戦同様,GK柿崎,BP田中・藤・徳田,ポスト玉川,サイド岡松・斉藤。立ち上がりからDFが機能しセットでの失点は最小限に抑えているものの,OFでのテクニカルミスが続き2−5とリードを許す。田中の落ち着いたゲームメイクから岡松のサイドシュート,徳田のスピード溢れるミドルシュート,クイックスタートからの得点で応戦し前半15分で6−6の同点に追いつく。その後もDFが機能し失点を最小限に抑え,速攻でシュートチャンスを作るも相手GKに阻まれ一進一退の攻防が続き同点で折り返す。ハーフタイムでDFの再確認と2次速攻のポジショニングを確認し後半に臨む。
 フル代表選手の強烈なカットインとミドルシュート以外の失点を最小限に抑え,徳田の速攻,田中のカットイン,玉川のポストで得点を重ね,残り5分26−23で3点のリードを奪う。フル代表選手を体を張って守る玉川が退場し,その間連続失点を許し残り2分27−27の同点となる。折り返しの攻撃で玉川がポストシュートをねじ込み残り1分1点リード。相手攻撃を必死のDFでしのぎ,残り20秒1点リードでタイムアウト。試合運びを確認し1点差で逃げ切った。
 玉川のDF,柿崎のビッグセーブ,田中のスピードが際立った試合であった。トレーニングマッチで出た課題を修正し,2勝した勢いとチームワーク,日の丸を背負う自覚と責任を胸に初戦のサウジアラビア戦に向けてよい準備がしたい。

個人得点:田中:10点、徳田:6点、岡松・藤・玉川:3点、楳木・中井・屋比久:1点

9月2日(日)

日本 32 (17-16, 15-15) 31 バーレーン

戦評:
 国内合宿で何度も大崎電気の胸を借り,大型選手との戦いをイメージしながら強化してきた日本チーム。
 長時間の移動,時差,慣れない食事,体格のある中東チームとの戦い,ユースの選手にとっては,すべてがはじめての経験。これらの環境の中,臨んだバーレーンとのトレーニングマッチ第1戦。ミーティングにおいてDFについてはポスト,カットインでの失点を最小限に抑え得意の速攻で得点するということ,オフェンスでは早いパス回しと的確なポジショニング,緩急の使い分けをしながらチャンスを作ることを確認し,ゲームに臨んだ。
 日本のスタートはGK柿崎,BP田中・藤・徳田,ポスト玉川,サイド岡松・斉藤。田中・藤・徳田の180cmに満たないBP陣が積み重ねてきた戦術で見事に得点を重ね,試合の主導権を握り,常に1〜2点のリードでゲームを運ぶ。DFにおいてポスト・カットインはしっかり守っているものの,体格のある選手の力任せなプレーに戸惑いを見せ3本の7mを与えるなど完全に波に乗るまでには至らず前半を1点リードで終了。
 ハーフタイムにフリースローの笛が鳴るまでコンタクトをやめないこと,ダブルポスト攻撃に対するマークの受け渡しを確認し,後半に突入。立ち上がり見事にDFで守り,田中の速攻,安倍のロング・カットイン,で5連取。この試合最大の6点リードを奪う。その後,両チームとも退場者が相次ぎ,タフなゲーム展開となる。後半中盤相手のかなり高いDFにも落ち着いて対応し6点リードのまま後半終盤を迎える。そこで電光掲示板が消える,ホームよりの笛が相次ぐなどアクシデントが続きラスト90秒2点差まで詰め寄られる。ここで日本はタイムアウト。1点差で勝利するゲーム運びを確認し,試合再開。狙い通り1点差で勝利した。1試合を通して柿崎の闘志溢れるキーピング,助安を中心としたチームワークが幸先よいスタートをもたらした。ここまでしても大型選手を止めきれない,こうすれば小さくても攻めきれる,など選手の戸惑いも経験を重ね,体験を通していくことが将来に向けての大きな財産となるはずである。第2戦に向けてしっかりとした準備をしたい。

個人得点: 徳田:9点、田中:7点、安倍5点、藤:4点、斉藤・楳木・相澤:2点、岡松:1点


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