東日本大震災復興支援

The 20th HIROSHIMA INTERNATIONAL GAMES

<<第20回ヒロシマ国際ハンドボール大会>>

「とどけよう スポーツの力を東北へ!」

< 戦 評 >    6月26日(金)    6月27日(土)    6月28日(日)


6月28日(日)

1試合目  広島メイプルレッズ 26 (17-10, 9-14) 24 中国代表     スコアシート
1勝2敗                      2敗1分
 
戦評:連敗中のメイプルは、昨日のゲームから好調の7番笠木のシュートで幸先よく先制。序盤は
GK毛利の好セーブもあり、
6分まで5-1とメイプルが主導権を握る。メイプルは中国の高いディ
フェンスに対して、素早い動きからのミドルシュートと石田らの速攻で着々と加点、
10分まで8-1
とする。中国は攻撃がかみ合わず、単発に終始し、苦戦を強いられる。中盤に入ってもメイプルの
優位は変わらず、
18分まで12-48点リード。ここから中国も徐々に盛り返し、7番、20番らの得
点で
25分まで14-86点差まで詰め寄るが、前半17-10とメイプルが7点差で折り返した。
 後半に入り、中国の反撃が始まる。15番の得点などで3連取。13-174点差に迫る。しかしメイ
プルも負けじと
11番石田がサイドシュート決め、10分まで22-14と再び8点差に引き離す。中盤に
入って一進一退の攻防の中で、高いディフェンスに苦しむメイプルに対しじりじりと中国が得点を
あげ、
20分過ぎには20-233点差に。残り5分を切ってメイプルは退場者を出すも、高山のシュート
など攻撃で粘りをみせ、そのまま逃げ切り、大会初勝利を挙げた。最終スコアは
26-24


  
個人得点:笠木:8点、高山:6点、石田:5点、木田・門谷:3点、真継:1点
2試合目  日本代表 27 (13-11, 14-11) 22 SKオーフス     スコアシート
3勝                  1勝1敗1分
 

戦評:最終戦は2勝の日本と11分けのオーフスとの優勝を決める大事な1戦となった。
先行したのは7人攻撃を仕掛けるオーフス。日本もすぐさま本田のサイドシュートで追いつく。
序盤
10分過ぎまでは4-4のイーブンで試合は進んだ。オーフスは7人攻撃を継続して数的優位
で得点するもゴールを空にすることで日本の田中に得点を奪われ試合は拮抗したまま中盤を
迎える。日本は高いディフェンスラインでオーフスの攻撃のきっかけをつぶし
2点差をつけ試合
の流れをつかみかけたが、
24分に退場によりまたも9-9と追いつかれる。前半終了間際にペナル
ティとタイムアウト後のセットプレーで
2点を奪い、13-11の日本2点リードで折り返す。
 後半も日本ペースで試合は進み、オーフスの雑な攻めに乗じて得点を重ね12分過ぎには21-15
6点差をつけた。さらに日本はキーパー飛田からの速攻で加点しオーフスに追撃の隙を与えない。
結局攻撃の精度の高さに勝る日本が
27-22で勝利し全勝で優勝を飾った。

 

個人得点:東濱:5点、石立・原:4点、田中・横嶋(彩)・角南:3点、横嶋(か):2点、本多・田邉・池原:1点
 

6月27日(土)

1試合目  SKオーフス 26 (13-10, 13-10) 20 広島メイプルレッズ     スコアシート
1勝1分                 2敗

 
戦評:メイプルレッズのスローオフで始まったこの試合、立ち上がりからSKオーフスは
体格差を十分に生かした攻撃を仕掛ける。メイプルは、序盤、相手の大型ディフェンスに
萎縮してかキャッチミスなど単純なミスが続き、得点を伸ばせなかったが、懸命なディ
フェンスと隙をついたブラインドシュートなどに活路を見出し、徐々に得点差を詰めること
に成功した。
その後も長身を生かしたポストプレーなどで引き離そうとするオーフスに対
し、全員で守って走るメイプルが追いかけるという展開が続き、前半をオーフスが13対
10の3点リードで折り返した。

 後半立ち上がり、前半終了間際のオーフスの退場につけ込みたいメイプルだったが、相手
の間に割り込むプレーに対する反則で逆に退場者を出してしまい、一気に6点差まで差を
広げられてしまった。7分過ぎ7点差となってたまらずチームタイムアウトを要求し、立て
直しを図るが、直後に得た2本の7mスローを連続してはずすなどなかなか波に乗ることが
出来なかった。その後もオーフスの攻勢が続き、気が付けば11点のビハインドとなったが、
メイプルも地元の大声援を受け、最後まで試合を捨てることなく頑張りをみせ、26対20
の6点差で試合が終了した。


  
個人得点:笠木:8点、木田:5点、真継・加須屋:2点、角屋・門谷・高山:1点
2試合目  日本代表 30 (14-13, 16-15) 28 中国代表     スコアシート
2勝                   1敗1分
 
戦評出だし中国は日本のシュートミスを速攻でつなぎ先取点を奪う。その後も
中国はスピードと体格差を生かした攻撃を仕掛け、試合を優位に進める。日本は、
序盤、前が空いているにもかかわらず積極的にシュートが狙えなかったが、次第
に堅さが取れ、
10分過ぎからは池原のサイドシュートと東濱のロングシュートが
決まり4-4に追いつく。その後は両チームともシュートミスが続きロースコア
の展開になる。日本は高いデフェエンスラインを引き体格差をカバーしようと懸命
に守り
20分までは常に1点差でついていく。しかし、中国は立て続けに2人の退場者
が出たピンチも、落ち着いてクロスを多用し得点を奪い中々リードを渡さない。
それでも日本は粘り
27分過ぎには池原のサイドシュートで一時リードを奪う。
その後同点に追いつかれたが前半終了間際にタイムアウトからセット攻撃を仕掛け
これを池原が落ち着いて決め
14-13の日本1点リードで前半を折り返す。
 試合の流れはやや日本に傾きかけたが後半出だしから中国は速攻が決まり5分過ぎ
18-153点差にする。日本はたまらずタイムアウトを取り流れを引き戻そうと
するが中国の走り込みのパワーにディフェエンスが耐え切れず点差を詰めることが
出来ない。しかし、日本は試合をあきらめず中国の退場に乗じて池原がサイドから
ループシュートを連続して決め
16分に追いつく。その後も手に汗握る一進一退の
攻防が続いたが、闘志に勝る日本が
30-28で勝利を収めた。

 

 

個人得点:池原:7点、田邉:6点、角南・東濱・石立:4点、横嶋(か):3点、石野・松村:1点

6月26日(金)

1試合目  中国代表 31 (16-18, 15-13) 31 SKオーフス     スコアシート
1分
                     1分
 
戦評:立ち上がりからSKオーフスの多彩な攻撃に中国のディフェンスが対応しきれずサイド
シュートや速攻などでオーフスが得点を重ねる。それに対し中国のオフェンスは、懸命に攻める
ものの、オーフスのディフェンスのよりが速く、なかなか得点に結びつかない。中国のミスからの
オーフスの速攻もあり、徐々に点差が開いていった。一方的な試合になるかと思われたが、中盤に
は、お互いにプレーが単調になり、速攻の掛け合いから得点の奪い合いになった。
20分過ぎに中国
がディフェンスをプレスディフェンスに切り替えると、オーフスが攻めあぐね始め、オーフスの退場
も続き、中国に速攻やロングシュートなど多彩な攻撃が出始めて、中国が一気に
2点差まで詰め寄った。
 後半は滑り出しから得点の取り合いになり、3分には中国が同点に追いついた。その後中国のディフェンス
の動きもよくなり、一進一退の攻防が続いた。
29分過ぎまで1点差又は同点の攻防が続き1分前にタイム
アウトを取り合い、オーフスは
7人攻撃でお互いに1点を取りに行ったが、結局熱い攻防も同点引き分け
に終わった。

 
 
2試合目  日本代表 18 (10- 6, 8- 8) 14 広島メイプルレッズ     スコアシート
1勝                   1敗
 
戦評オリンピック予選に向けて充実の日本代表と新生メイプルレッズの一戦、総合力で勝る日本
代表に対して、メイプルはディフェンスで粘りを見せ、前半
13分まで3-4と互角の戦い。日本代表の
高いディフェンスを崩せないメイプルに対して、畳み掛けたい日本代表だが攻撃がかみ合わず、得点
が伸びない。
19分まで4-51点リードにとどまる。徐々に力の差を見せるも10-64点差のリードで
日本代表が折り返した。

 後半に入り、メイプルの退場を機に、日本代表はすかさず加点、2点を加え12-6として、リードを
広げる。ここから一気に行きたい日本代表だが、メイプルも少ないチャンスをものにして食らいつき、
13分まで10-155点差とする。中盤以降もディフェンスで踏ん張るメイプルは粘りを見せ、徐々に
差を詰め
25分まで13-174点差に。日本代表は最後まで決め手を欠くも、GK藤間の好セーブもあり、
18-14で逃げ切り、初戦を飾った。メイプルは再三の好機を逃したものの、両GK毛利・板野がしのぎ、
惜敗となった。

 
個人得点:
  日本代表:横嶋(彩):8点、角南:3点、塩田:2点、本多・田邉・川村・永田・松村:1点

  メイプル:笠木:5点、高山:3点、木田・門谷:2点、真継・石田:1点


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