男子決勝は、本田技研のスローオフで始まり、先制は湧永・ 中山からパスを受けた山口の左サイドシュート。すかさず、1 分半、本田・池辺、空中戦を制し、1点差を返す。その後は5 対5まで双方1点ずつの取り合いが続く。11分、本田・スト ックラン、妙技のクイックシュート、12分、佐々木の滞空時 間の長いサイドシュートで2点差とするところから、少しずつ 本田優勢の試合展開となる。湧永は中山の高い打点からのシュ ートを中心に杉山のポスト、それに速攻をからめる。一方、本 田はストックラン、ヴォルの高さのディフェンス、高さのオフ ェンスを中心に攻守に冴えを見せる。本田は、ストックランを キーマンに着々と得点を重ね、湧永・中山のシュートも決まる ものの、点差はなかなか縮まらず、3点差で前半を終了。 後半の先制は、本田。ヴォルからパスを受けた広政が空いた サイドから決める。すかさず、湧永・中山、上からのシュート を決める。本田は、後半もストックラン、ヴォルの上からのシ ュートと、池辺、広政のポストシュートを中心に着実に加点。 湧永は攻めるがなかなか差が縮まらない。残り3分で中山は3 本のシュートを外すが、本田は両外国人が着々と加点。残り1 0秒で本田は2名が退場となるが、大勢は変わらず、残り0秒 、湧永・中山の最後のシュートも惜しくも外れて、試合終了。 本田技研の優勝で、本大会は幕を閉じた。
女子決勝は、日立のスローオフ。前半開始後、しばらく、日 立はオムロンの高さに、オムロンは日立のキーパーの好セーブ に阻まれ、ともになかなか得点できない。先制は4分にオムロ ン・後藤がフェイントで持ち込む。6分、7分とこぼれ球でオ ムロン加点。8分、ようやく、日立・中村、カットインで初得 点。オムロンは、主将・宮本の高い打点からのロングシュート を中心に速攻をからめ着々と加点。一方、日立はオムロン・陳 と後藤を中心とする高さと幅のディフェンスに阻まれ、シュー トすることもままならない状態。14対7でオムロン優勢のう ちに前半終了。 後半も先制は、オムロンで宮本。その後、林のサイドシュー ト、高橋のロング、杉原の速攻とサイド、宮本7Mと連続6得 点で、オムロン早くも日立を突き放しにかかる。日立、ようや く12分松本が切れ込んで1点を返すが、日立はなかなかシュ ートまで行けない。「上」からのシュートが少なく、ポストも 徹底してつぶされ、キーパーに好セーブされては手も足も出な いといったところ。13分から19分にかけて、オムロンまた もポスト、7M、速攻、ロングと縦横に走り回って加点を続け る。22分日立・松本の上からのシュート、25分に沖土居の 7M成功が精一杯の反撃であった。オムロンは、更に攻撃の手 をゆるめず、28分高橋から後藤に渡ったパスでポストシュー ト。残り10秒で高橋のダメ押しがあり、オムロンが日立栃木 を圧倒し、試合終了となった。
湧永のスローオフで開始早々の37秒、湧永・田場が先制ゴ ール。続いて、中山、再び田場で3点リード。中村は湧永の堅 守に阻まれるが、ようやく7分55秒斉藤に渡ったボールが振 り向きざまのシュートで1点が返される。湧永・中山、こぼれ 球をころがし得点。12分50秒、中村・斉藤、中山が飛び出 したところをカットインで得点。中村・野村、7MTを決めて 、2点差に追い上げる。その後、しばらくは双方とも攻撃権の やりとりだったが、21分中村の野村、早いパス回しからのラ ンニングシュートを決める。すぐさま、湧永、山口のループシ ュートで応酬。27分中村の阿部、空中戦で1点差に追いつく。 湧永のパスミスをカットした西村が独走で同点に。終了5秒前、 中村の呉、執念のシュートで1点リードし、そのまま前半終了。 後半、1分50秒、中村の呉、フェイントで得点。すぐさま、 湧永・田場、右サイドを決める。その後、再三の中村のシュー トをキーパー坪根はしのぐ。5分から双方、点の取り合いで1 1対11のまま進むが、17分守備に帰り遅れた湧永のスキを 突き、中村の西村が速攻で加点するが、湧永・中山から山口へ のパス、シュートで同点。19分、20分と湧永・田場が鋭く 切れ込み2点リード。22分湧永・森山で3点リード。23分 中村の趙が1点を返すが、湧永その後も加点。中村、連続して シュートを放つもキーパー坪根、よくしのぎ、29分25秒湧 永・田場、だめ押しの1点で17対13とし、中村の趙、斉藤 が続けてシュートするが、決まらず、試合終了。
大同のスローオフで始まった準決勝第2試合は、10分まで にストックランのカットイン、ミドル、ランニングシュートな どで5得点。対する大同は、末岡のサイド、PTで2得点。そ の後、取っては、取られる展開から25分大同・南川が退場。 この時、得たPTとパワープレーのチャンスをヴォルが決め、 27分14−9と本田が5点のリードを奪う。しかし、大同は 、末岡、市原の速攻で2連取、3点差として前半を終える。 後半、開始16秒、大同・藤井が退場。しかし、このピンチ をよくしのぎ、追撃に移る。一方、本田は、4分から10分ま でにストックランの4連取。たまらず、大同は富本にマンツー マンの指示。これに対し、本田はヴォルと加藤が広くなったデ ィフェンスを攻める。この間、大同は12分から20分までノ ーゴール。タイムアウトを取るなど立て直しをはかるが、21 分25−20と5点差と追いすがるのが精一杯。終わってみれ ば、30−23と本田の快勝であった。 しかし、、ラスト10分を切ってからのストックラン(本田) 、藤井(大同)の同時退場など、ややラフな所の見られるゲーム であった。
オムロンのスローオフで開始した前半、1分39分にイズミ・ 林が先制。2分47秒オムロン・田口が切れ込んでシュートを決 める。このあと15分ころまで、双方1点づつ取り合い、お互い 譲らず両軍ともスピードある攻守。イズミ・主将・青戸の見事な サイドシュート、広瀬の7MT成功、オムロン・田口の鋭いシュ ート等、見ごたえある試合。また、双方のキーパーの好守も再三 である。しかし、双方ともパスをインターセプトされることが目 立った。イズミの林には、去年までのキレが今ひとつみられない。 呉との連携ももう一つである。林のシュートも3本連続で外れた。 イズミ・呉にオムロン・高橋がぴったりマンツーマン。 イズミが得点を挙げても、すかさずオムロンは返し、前半を3点 差でオムロン優勢のうちに終了。 後半、まずオムロン・田口が本日5点目をあげるサイドシュー トで始まる。5分、イズミ・呉、7Mで見事な一回転シュートを 決め、続いて、インターセプトの球を青戸が押し込み、1点差。 キーパー阪野の好守からの速攻で呉がシュートを決め、同点に追 いつく。しかし、オムロン・後藤のポストシュートが決まり出し 、じりじりとオムロンがイズミを引き離し出す。双方、退場者が 続出し、4:6,4:5,5:5の試合となったりした。 残り5分で4〜5点差は容易に縮まらず、イズミ・林のシュート も次第に決まり出すが、最終5秒、オムロン・高橋がダメ押しの 1点を入れ、6点差として、昨年の覇者・イズミを倒した。
前半、立ち上がりは立山アルミ・中塚のロングシュート、新屋 のポストなどで、3点を連取し、立山ペースで始まる。しかし、 日立栃木も粘り強いディフェンスから徐々に得点を重ね、18分 同点とする。その後、立山・鏡森のミドル、日立・面のサイドシ ュートなど一進一退の攻防がつづき、前半10対10の同点で折 り返す。 後半、開始直後、日立栃木は1人退場するものの。前半に続き 粘り強いディフェンスでその場をこらえ、松本、沖土居のミドル、 伊佐保のカットインプレーでリードを広げるが、立山もディフェ ンスからの速攻や中塚のカットインで1点差まで追い上げる。 しかし、終始、積極的なディフェンスにより立山のミスを誘い、 速攻、セットプレーなどでリードを広げていった。攻守とも、自 力に勝る日立栃木のリズムで試合は展開され、8点差で勝利した。