<機関誌2000年11月号巻頭言>


これからの中体連「ハンドボール」



       全国中学校体育連盟ハンドボール部競技部長 佐々木英明
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 全国中学校ハンドボール大会も、来年度で第30回を迎えることとなりました。
今の各ブロック担当になって、平成14年で3周り目になります。この間諸先輩
の部会、大会等に対する熱い情熱、また汗と大変なこ苦労、そして深い愛情に
支えられ幾多の困難を乗り越えながら普及発展してきました。今までの貴重な
足跡と歴史を継承しながら21世紀に向け中体連が担う役割を考えると未来は決
して明るいとは言えません。各学校現場の実態として、生徒の少子化に伴う部
員不足、また、休部・廃部とチーム数が年々減少しているのが現状です。そし
て、教員採用の減少による指導者不足、それに伴って指導者の高齢化等の諸問
題がこれから急速に教育現場へ押し寄せてくるように思われます。

 現在、中学校のチーム数は男子772チーム、女子588チーム、合計1360チーム
が活動しています。大会は、都道府県からブロック大会そして、全国大会とつ
ながっています。そして、各大会において運営する人数、予算等が大変少なく
苦労されているのも現状です。専門部としては、大会に参加してくれた選手、
役員がいい大会だったと言ってもらえるように日々努力しております。先に述
べました少子化に伴う部員の登録減少の歯止めを目指して魅力あるハンドボー
ルを作り上げ、ジュニアの強化を日指すいま、将来世界で活躍できる選手を育
成していき、小学校・高等学校との連携を密にして努力、精進して今後進んで
いきたいと思います。ご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。


    (財)日本ハンドボール協会機関誌「ハンドボール」11月号より転載