<機関誌2003年11月号巻頭言>


組織化・国際化・勝てる集団作りのために



         (財)日本ハンドボール協会常務理事  平岡 秀雄
         (総務・国際・頑張れハンドボール10万人会担当)

kantogen-0311


<日本協会担当業務>

 1997年に熊本で開催された世界選手権大会を最後に、日本協会の直接的な業務担
当から離れていましたが、6月の評議委員会での承認を受けて、総務、国際及び、
がんばれハンドボール10万人会サポート会の担当常務理事となりました。


<オリンピック予選 神戸>

 常務理事に就任早々、オリンピックアテネ予選が神戸で開催され、総務、国際関
係の担当として大会運営にも参加することが出来ました。久しぶりに韓国に負けな
い試合をするなど、日本復活の兆しを見ることが出来ましたが、惜しいところでア
テネの切符を逃してしまいました。
 今回はアテネ予選期間中に国際ハンドボール連盟(IHF)の理事会が開催され、
労力も2倍になりましたが、兵庫県協会との連携で無事乗り越えたことは、今後の
大会運営にとって大きな財産を得たと考えます。 


<総務担当と日本協会規程>

 総務担当として「財団法人 日本ハンドボール協会」の規程集を、現在の委員会
組織等と整合性のある内容に改定したいと考えています。現在の協会規程は、平成
11年度に改定されていますが、その後の協会組織の変更に伴う規程の改定が進んで
いないからです。また、各委員会規程も再確認し、各委員会の議事録が協会の機関
誌に掲載され、日本協会の運営状況が全国に伝わるようにしたいと考えています。


<国際担当関係>

 本年度より東アジアハンドボール連盟(EAHF)が設立され、アテネ予選時に
もEAHF会議が催されるなど、その活動が始まりました。国際担当として、世界
ハンドボール連盟(IHF)やアジアハンドボール連盟(AHF)の活動と同様に、
その活動を支援できるよう国際委員の方々や協会事務担当者と協力して行きたいと
考えます。


<がんばれハンドボール10万人会>

 「がんばれハンドボール10万人会」サポート会は、10万人会事務局が中心となり
推進されてきた事業ですが、今後は担当理事としてより強力に事業を推進できるよ
うにしたいと考えます。具体的には、「がんばれハンドボール10万人会」サポート
会員を倍増させたいと考えています。ヨーロッパでは観客席がコートフロアと同じ
高さから始まり、手の届くところで選手がプレーし、選手の汗が飛んでくるほどで
す。日本の体育館の大半が2階席からの観戦となるのと比較すると、選手との一体
感に大きな隔たりがあります。
 アテネ予選(神戸)では、観客席の最前列に「がんばれハンドボール10万人会」
サポート会員及びJHA関係の会員優先席を設けて日本チームの応援を仰ぎました
が、今後は日本リーグや全国大会などでも会員優先席を設けるなど、サポート会員
の方々にハンドボールを楽しんでいただける環境作りを提案出来ればと考えていま
す。
 会員の方々の意見やアイデアを歓迎します。日本協会までお寄せください。


    (財)日本ハンドボール協会機関誌「ハンドボール」11月号より転載