<機関誌2007年4月号巻頭言>


  「 北 京 へ ! 」



                   (財)日本ハンドボール協会会長  渡邊 佳英 

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 本年度は、北京オリンピックアジア地区予選が開催される年であります。男子は豊田市、
女子はカザフスタンでの開催が決定しています。男子は1988年のソウルオリンピック出場
以降、女子は1976年のモントリオールオリンピック出場以降、出場権を逃しています。特
に男子は、前回神戸市にて開催されたアテネオリンピックアジア地区予選において、最終
韓国戦に、あと1点のところで引き分けに終わり、得失点差で出場権を得ることができず、
非常に悔しい思いをしました。今回こそ、男女ナショナルチームが予選を突破できるよう、
日本ハンドボール協会は、川上新専務理事を中心に、一丸となって総力を挙げていきます。

 また、日本ハンドボール協会は、昨年度から引続き「Jump to the Wor1d(世界に跳び出せ)」
をスローガンに掲げ、本年度もプロジェクト21の目標である

 1. 2010年にハンドボール人口を日本で全スポーツ競技の3位に、そして小学生チームを
   育成する
  2.  オリンピックに常時出場し、メダルを獲得できる実力をつける
  3. 日本ハンドボール協会が人、物、金で自立できる体制にする

を達成すべく、各種事業を実施していきます。そのためにも企画委員会を充実させ、3つ
の目標を確実に達成していけるよう日本ハンドボール協会の各種事業を見直し、普及、強
化、財務等各部門と連動しながら行い、最大の相乗効果が出るよう企画調整していきます。

 さらに、普及・強化の事業である「指導者育成事業」、「ジュニア3000プロジェクト
(J3000)」、「ナショナルトレーニングシステム(NTS)」、「がんばれハンドボール10万人
会」は強化とともに、日本のハンドボール基盤を構築するものとしてさらなる充実を目指
していきます。

 近年、日本ハンドボール協会の事業は年々その規模を拡大し、財政難に喘いでいます。
そこで企画・マーケティング部門の強化と全国の加盟団体・企業様の協力を得て、財政基
盤の確立を目指していきます。また、事業を滞りなく実施するためには、ハンドボールに
携わる役員の育成とともに事務局体制の拡充と強化も必要です。以上の課題と目標を踏ま
えて、積極的に事業を展開していきます。本年度も皆様の幅広いご支援を賜りますようあ
らためてお願い申し上げます。


  (財)日本ハンドボール協会機関誌「ハンドボール」2007年4月号より転載