<日本代表男子海外遠征(フランス・デンマーク) 試合結果>

  

    2009年8月7日(金)〜23日(日) フランス、デンマーク

■試合結果   8/9(日)   8/11(火)   8/12(水)   8/13(木)   8/14(金)
 
8/18(火) 8/19(水) 8/20(木) 8/21(金) 8/22(土)


◆8/22(土)

   日本代表  20 (10-20, 10-16) 36  AG(デンマーク)

<戦評>
デンマーク最終戦。
AGはデンマーク1部リーグの1位。今後の活躍が最も期待されているチーム。
開始20秒、末松のシュートで先制点を奪い、新のゴールで2-1とするものの、連続ミスが続き5連続失点してしまう。
何とかくらいつきたい日本は早いパス回しからゴールを狙いシュートチャンスを作るがフィニッシュが決まらない。その後、前田の7mスローなどで加点するが前半は10-20で折り返す。
後半、猪妻の速攻や高智・門山らカットインなどで得点するがミスからの失点から20-36でタイムアップ。デンマークでの試合は2勝3敗で終了。
今遠征を通じて、OF・DFでの課題が明確になった。この課題を2月までに修正し、アジア選手権に臨みたい。

<個人得点>
前田4,猪妻3,末松・高智・岸川・門山2,
豊田・横地・新・武藤・地引1



◆8/21(金)

   日本代表  32 (20-14, 12-17) 31  HCM(デンマーク)

<戦評>
デンマーク4戦目。
HCMはデンマーク1部リーグのトップチーム。課題だった立ち上がりはディフェンスでのコンビネーションがよく2−0とリードする。10分過ぎにもGK高木の連続セーブ、猪妻・前田・豊田の3連続速攻で8−5とする。15分にも豊田・前田・末松の連続得点で11−6とリードを広げる。残り10分をきってからも相手の
ミスを速攻につなげ20−14で折り返す。
後半、さらにリードを広げていきたい日本は速攻をしかけていくがテクニカルミスから加点できない。14分に相手が退場しチャンスを迎えるが逆に連続失点で25-23の2点差まで詰め寄られる。残り5分、日本が退場者を出すとその間に、2連続失点で30-30の同点に。さらに1点ずつを加点し、31−31の同点。
残り3秒、相手のミスを速攻につなげ、最後は新が冷静に決め32−31の1点差で勝利。またもミスからリズムを崩し、試合展開がガラリと変わって
しまった。残り1戦、強化遠征の集大成として次につながる試合をしたい。

<個人得点>
前田10,豊田・末松4,新3,高智・武田・小澤・門山2,
藤田・河瀬・猪妻1



◆8/20(木)

   日本代表  29 (12- 9, 17-11) 20  Ribe(デンマーク)

<戦評>
デンマーク3戦目。
Ribeは昨年度、デンマーク2部の1位。前日に出た課題を午前中のトレーニングで確認し、試合に臨むと足がよく動き、パス回しも早くなり新の連続得点などで6分、3−3。12分、前田が7mスローを決め、リズムをつかむと19分には豊田・藤田、前田の3連続得点で9-6とリード。前半はこのリードを保ち12-9で折り返す。
後半、ミスからの失点で13−11と1点差にされるが、ここでも地引が得た7mスローのチャンスを前田がしっかりと決め、さらに岸川・猪妻の連続得点で15−11。14分にも末松・藤田・高智の連続得点で20−13とリードを広げる。その後もGK浦和のセーブから地引が速攻を決めるなど残り5分で28−18とこの日最大の10点差。この試合、前田が5本すべての7mスローをきめるなど集中力を切らさなかった日本が29−20で勝利した。

<個人得点>
前田6,藤田5,末松4,高智・新3,小澤・地引2,
豊田・岸川・横地・猪妻1



◆8/19(水)

   日本代表  24 (14-17, 10-20) 37  BSV-Silkeborg(デンマーク)

<戦評>
デンマーク 2戦目。
Silkeborgはデンマークエリートリーグ(日本リーグ1部に相当)で常に4強に入る強豪チーム。スウェーデン代表GKをはじめ、スイス、ギリシャ、セルビア、デンマークなど各国代表選手が所属。今遠征中、立ちあがりでリズムを崩されるケースが多いが、今日の試合もシュートミスから失点し、10分で3−7とリードされる。中盤は豊田・猪妻・高智らの得点が得点をあげていく。20分過ぎ、新・高智・小澤ら若手選手の連続得点で10−14と点差を少しずつ詰めていき、終了間際にも横地の連続得点で14点目を上げ、14−17と前半は3点差で折り返す。
後半、立て直しを図りたい日本だが連続ミスから3失点し14−20。門山・岸川・高智らの体を張ったプレーで得点していくが、残り10分を切ってからもミスからの失点があり、24−37でタイムアップ。
オフェンスではパス回しから良い形まで持っていくが、最後の判断ミスやシュートミスにより失点するケースが多かった。

<個人得点>
門山・高智5,豊田3,岸川・横地・小澤・猪妻2
武田・新・河瀬1



◆8/18(火)

   日本代表  33 (16-18, 17-21) 39  GOG(デンマーク)

<戦評>
デンマークへ移動しての初戦。
GOGは前回のデンマーク遠征時にも対戦した強豪チーム。デンマーク・ノルウェー・アイスランドの各国代表選手を揃え、なかでもノルウェー代表選手は身長2m。
立ち上がり、シュートミスからの失点で0−2とされるが、前田・猪妻が得点し、4分で2-3。相手の激しいディフェンスで日本はオフェンスミスを速攻に持ち込まれ5連続失点で2−8となると、日本はタイムアウトを請求し、立て直しを図る。前田のミドルで1点を返すものの、再び3連続失点で3-11と8点差をつけられる。しかしフランスでの試合と同様に10分を過ぎ、相手のペースがゆっくりになり始めると日本の速いプレーが有効的に決まる。14分、門山・横地の連続得点などで徐々に点差を縮めていく。23分に相手が退場すると、高智
・小澤の連続得点で12−17。終了間際に猪妻・岸川の7mスローなどが決まり16-18で折り返す。
後半、岸川・豊田の連続得点で18−18の同点に追いつくとGK坪根の好セーブもあり反撃のチャンスをつかむが、逆転することができない。中盤以降、デンマークから合流したGK浦和、小澤・地引らの活躍もあったが要所でのミスがひびき、33−39でタイムアップ。残り4戦も強豪チームとの対戦が続くが、今までトレーニングしてきた成果が出せるよう、試合に臨みたい。

<個人得点>
前田6,門山5,岸川4,豊田・末松・猪妻・小澤3,
高智・武藤2,横地・河瀬1



◆8/14(金)

   日本代表  23 (12-12, 11-13) 25  アルジェリア

<戦評>
仮想中東として戦ったアルジェリア。立ち上がり、アルジェリアの高いディフェンスに対して連続ミスで0−2とされるが、GK高木の連続セーブにも助けられ、岸川・新らの得点で
6分には4−3と1点リード。中盤は両チームともオフェンスでのミスが目立ち、12分で5−5とロースコアの試合展開。19分、アルジェリアに退場者をだすと高智の連続得点で8−7と1点リードする。このまま勢いに乗りたい日本だったが、23分に日本が1人退場する間に連続失点を許し、前半は12−12の同点で折り返す。
後半も立ち上がりにミスから連続失点で13−15と2点差。7分にはアルジェリアに退場者があり、絶好のチャンスを迎えるが、ミスから逆に失点を重ねてしまい反撃の機会を逸してしまう。しかし、岸川のカットインや末松の連続得点で昨日と同様の追い上げ態勢に入る。残り5分を切り、岸川のミドルシュートで22−23の1点差まで追い上げる。さらに残り2分を切り、末松のミドルで23-24と再び1点差にするが、最後の1本を守り切れず
アルジェリアにミドルシュートを決められ、23−25でタイムアップ。何度もあった反撃のチャンスを自らのシュートミスで潰してしまう試合になってしまった。
フランスでの試合は2勝4敗に終わったが、デンマークでの奮起に期待したい。 

<個人得点>
末松8,高智6,新・岸川3,豊田2,武藤1



◆8/13(木)

   日本代表  28 (10-14, 18-11) 25  ISTERS(フランス)

<戦評>
各国の代表候補選手をずらりと揃える地元のイストル。昨シーズンのフランス選手権(全日本総合選手権と同様の大会)の優勝チームである。
立ち上がり、相手のエースのミドル、ポストと連続失点で0−2とされると、6分過ぎにも3連続失点で3−6とリードされる。日本は高智・武田の速攻で6-7と1点差に追いつくが、18分、退場者をしてしまうと4連続失点で7−12と5点差をつけられる。その後、新・末松・武藤の3連続得点で10−12とするが、前半終了間際にも連続失点で10−14と4点ビハインドで折り返す。
後半、谷村が豪快なミドルシュートを決めチームを盛り上げると豊田・崎前・門山の3連続得点で14−16の2点差に。中盤、両チームとも退場者を出し、得点の奪い合いとなるものの徐々に当たり慣れしてきた選手は、疲れの見える相手に対し積極的なディフェンスでミスを誘い、新・猪妻らが速攻で得点を挙げる理想的な試合を展開する。残り5分を切り、末松のサイドシュートで25−25の同点に追いつくと、武藤のポスト、猪妻の連続サイドと4連続得点で28−25とし、逆転で勝利をおさめた。
高さと重さを兼ね備えた相手に対して、当たり負けすることがなくなってきた。これまでのフィジカル・ラントレーニングの成果が少しずつ出てきているように思う。明日のアルジェリア戦も同様の戦いを期待したい。                

<個人得点>
末松4,高智・新・猪妻3,豊田・前田・武田・武藤・門山・崎前2,
横地・河瀬・谷村1



◆8/12(水)

   日本代表  30 (15-16, 15-16) 32  Provence(フランス)

<戦評>
フランスリーグ2部・優勝チームプロバンスとの対戦。
試合開始直後、ミスから先制を許し0−2とされるもののすぐに猪妻の7mスロー、武藤のポストシュートで同点に追いつく。中盤も新のスカイプレーや、武田のミドルシュートなどが決まり、13分で8-8の同点。15分からほとんどの選手を入れ替えると、交代して入った
豊田・門山の連続得点で10-9と逆転。ここでリズムに乗りたい日本だが退場者を出してしまい、その間に12-13と逆転されてしまうと前半は15-16の1点ビハインドで折り返す。
後半、前田・武藤の連続得点で17-16。7分、相手に退場者がでると、一気に5連続得点で23-20。GK高木の好セーブもあり、点差を広げるチャンスだったがイフェンスでのミスが続き、27-29と再び逆転されてしまう。その後、岸川・崎前の連続速攻、GK高木のノーマークシュートセーブなど、30-29と1点リードするが、試合終了間際にもミスがあり、30-32で試合終了。点差を広げられるチャンスに自らのミスでリズムを崩してしまった。このような試合を勝ちに持っていくことが今後のチームの課題となりそうだ。

<個人得点>
猪妻5,新・武藤4,豊田・武田3,前田・末松・岸川・谷村2,
横地・門山・崎前1



◆8/11(火)


   日本代表  36 (18-11, 18-11) 22  イングランド

<戦評>
20分ハーフの変則マッチ。第1戦はイングランド代表。2012年のロンドンオリンピック開催のため“ジャイアントプロジェクト”として、各競技から大型選手を集め強化しているイングランド。先に地元モンペリエと戦っているイングランド代表はすでにスタミナ切れの状態。先制点は奪われるものの崎前・前田・新らの連続得点で4-1とリード。その後も武田の連続ミドルシュート、前半終了間際にも武藤・新の連続得点で前半を18−11で折り返す。
後半も単調となったイングランドの攻撃をアグレッシブなディフェンスでミスを誘い、猪妻の速攻や門山のカットイン等で得点を重ね、7分過ぎには25−13としほぼ試合を決める。足が動かないイングランドはラフプレーが目立ち、後半だけで7人の退場者を出す。その間も、広くなったディフェンスを末松が鋭いフェイントからシュートを決めるなど36−22で快勝。日本のスピードが目立った試合となった。

<個人得点>
末松・新7,崎前4,前田・武田・武藤・門山3,
高智・岸川・横地・河瀬・猪妻・谷村1


   日本代表  18 ( 6-12, 12-15) 27  モンペリエ(フランス)

<戦評>
20分ハーフの変則マッチ。第2戦は地元・モンペリエ。昨シーズンのリーグチャンピオン、フランス代表のカラバチッチ選手等が所属。
試合開始直後から武田が積極的にミドルシュートを狙っていくが、モンペリエの高いディフェンスにゴールを奪うことができず0−2とされる。しかし横地のステップシュートが決まると、速攻から河瀬が得た7mスローのチャンスを末松が落ち着いて決め、2−2の同点。モンペリエが退場者を出し、ここで波に乗りたい日本だが、簡単なパスミスなどがから逆に3連続失点で2−5とされてしまう。中盤以降も高智・岸川らのミドルシュートが決まるものの、パスミスなどで自らチャンスをつぶしてしまい、前半を6−12で折り返す。
後半、GK松村が連続セーブでディフェンスを盛り上げ、豊田の7mスロー、ミドルシュートなど3連続得点で反撃を開始。しかし、前半のミスがひびき、なかなか得点差を詰めることができず、18-27でタイムアップ。動きのスピードに頼りすぎ、パスの精度を欠く試合となった。

<個人得点>
豊田・末松4,岸川・門山2,
高智・武田・横地・武藤・猪妻・崎前1




◆8/9(日)


   日本代表  23 (11-17, 12-15) 32  Nimes(フランス)

<戦評>
フランス遠征の初戦、対戦するチームはフランスリーグ1部の中位に位置するNimes。
前半、日本は河瀬・藤田の連続得点で幸先の良いスタートを切る。しかし、5分過ぎに日本は退場者を出すと連続失点で4-4の同点に追いつかれる。2m級の選手が3名いる高いディフェンスに対してオフェンスでリズムをつかむことができず、4連続失点で4-8とリードされてしまう。その後は武藤、高智らの得点で加点するが前半終了間際にも連続失点を許し、前半を11-17で折り返す。
後半、リズムをつかみたい日本は高智の連続得点で13−18。6分には末松の速攻が決まり16−21。少しずつ点差を縮めて行きたい日本は、メンバー交代を機に相手のディフェンスを崩したいところだが逆にオフェンスでミスが発生、逆に相手に速攻を許し連続失点などで23−32でタイムアップ。オフェンス・ディフェンスでの課題が浮き彫りとなった試合であった。

<個人得点>
門山・高智4,末松・猪妻3,武藤2,
豊田・前田・武田・藤田・岸川・河瀬・崎前1

   

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