第13回ヒロシマ国際ハンドボール大会 試合結果



試合結果   第1日目(7/25(金))  第2日目(7/26(土))  第3日目(7/27(日))

星取り表


◆ 第3日(7月27日(日))



湧永製薬    32 (13-12, 19-11) 23 韓国軍体育部隊
(2勝1敗)                       (3敗)

   ランニングスコア

    韓国のスローオフで始まったこの試合、5番ポストパクを中心に攻撃。5
   分過ぎまでに4−2とリードを奪う。一線防御の湧永も次第に守りを修正し、
   ペースをつかみ23番東長濱の7mスロー、11番東の1対1などで追撃。16分
   に13番新の速攻で6−6と追いつく。10分までに3回の警告を受けた韓国チー
   ムは相手のパスカットから速攻、20番キムのロングシュートなど攻撃に勢い
   があるものの荒いディフェンスで退場者が次々と出てなかなかペースが掴め
   ない。一方湧永も6番山中のカットインや14番武藤の粘りのあるポストシュ
   ートで得点するが、速攻のつなぎのパスミスやノーマークシュートミスなど
   で勢いが出ない。お互い流れを掴めないまま13−12と湧永1点リードで後半
   に突入。
    前半途中から時々プレスを仕掛ける韓国ディフェンスだが、相変わらず退
   場者を出してしまい次第に湧永ペースへと流れが変わる。17番古家のサイド
   シュートや10番名嘉の速攻などで加点。7分過ぎには18−14と4点のリード
   を奪う。しかし、ここから今度は湧永に退場者が出て、ペースダウン。同時
   に韓国チームに勢いが戻り、パスカットからの速攻や7mスローなど次々と
   きめ11分に19−19と同点に追いつく。追いつかれた湧永は10番名嘉がサイド
   シュート、速攻とチームを再び勢いづける活躍。GK1番志水のナイスセーブ
   もあり、15分過ぎから25分までの10分間を無得点に抑え勝負を決めた。結局、
   32−23で湧永が快勝した。



ブラジル    28 (14-13, 14-13) 26 日  本
(3勝)                         (1勝2敗)

   ランニングスコア

    ブラジルのスローオフで始まり、いきなり3番がミドルシュートを決め
   た。それに対して日本はエースの7番がすぐにミドルシュートで応酬して
   激しい試合の幕開けとなった。その後もブラジルは体格を生かし、速いパ
   スワークからセンター、サイド、ポストと使い分けた攻撃から確実に加点
   した。一方、日本も7番を中心にした幅広い攻撃を繰り返し、ディフェン
   スの激しいプレスにも屈せず果敢にゴールをめざし、2本の7mスローを
   確実に決めて激しい攻防を繰り返した。そのまま13分過ぎまで一進一退の
   攻防を繰り返したが、その後5分間は両チームとも攻めあぐみ、18分から
   また動きが出てきて、ブラジルの1点リードで前半を終了した。ただ、単
   なる点の取り合いではなく、両チームのキーパーが好セーブを連発して試
   合を引き締めた。
    後半に入り、ブラジルが速攻で加点して点差を広げ、後半開始10分には
   4点差まで広げたが、日本も諦めることなく速いパスとポスト、サイドを
   使った攻撃を繰り返し、相手のミス、そして退場を誘い、またディフェン
   スの強いプレスから速攻につなげて、後半23分には同点に追いついた。そ
   して24分、3番がこの試合4点目となるミドルシュートを決めて、ついに
   日本が1点リードした。最後まで目の離せない好ゲームを展開して多くの
   観衆を沸かせたが、オリンピックに出場するブラジルが意地を見せて2点
   差で逃げ切った。


◆ 第2日(7月26日(土))



ブラジル    26 (14-12, 12-13) 25 韓国軍体育部隊
(2勝)                         (2敗)

   ランニングスコア

    試合開始から、両チームゴールキーパーの好守もあり、前半16分で5−5
   というロースコアの試合となった。その後も、互いに退場者を出しながらも、
   一方が取れば、すぐに取り返すという展開が続き、前半を14−12のブラジル
   代表の2点リードで終えた。
    後半に入っても同じような展開であったが、ブラジルは、5分半過ぎ、10
   番のシュートでこの試合初めて3点差をつけた。続いて9番のシュートで4
   点差となり、同時に韓国の退場もあり、ここから引き離すかと思われたが、
   ここで韓国が踏ん張り、2点連取で再度1点差まで追い上げた。しかし、大
   事なところでのシュートミスなどもあり、その後韓国は、一度も同点にする
   ことができず、結局26−25の1点差でブラジルが逃げ切った。
    圧倒的な体格を誇るブラジルに対し、韓国はスピードで対抗し、スリリン
   グなゲームだった。



湧永製薬    35 (20-15, 15-17) 32 日  本
(1勝1敗)                       (1勝1敗)

   ランニングスコア

    日本代表は、立ち上がりから小さなミスが多く波に乗り切れない。それ
   に対し、湧永は、17番古家の思い切りの良いシュートなどで得点を重ねた。
   日本代表も食い下がるが、湧永の勢いは止まらず、日本代表は、たまらず
   10分でタイムアウトを取った。しかし、試合の流れを変えるには至らず、
   一時は、8点差が付いた。日本代表は、7番宮崎や17番猪妻のシュートで
   追い上げるが、湧永1番志水の好守もありなかなか差を詰められず、前半
   は20−15の湧永リードで終了した。
    日本代表19番猪妻の7mスローでスタートした後半は、代表の動きが良く
   なり、徐々に点差をつめていき、ついに16分過ぎ宮崎のシュートで25−25
   の同点に追いついた。ここからは、両者の一歩も譲らない壮絶な点の取り
   合いとなったが、シュートを確実に決めた湧永が35−32で勝利した。
   同点に追いつかれた後、見せた湧永GK陣の3連続セーブが光った。



◆エキシビションマッチ(女子)

広島メイプルレッズ 23 (13- 8, 10-14) 22 日本学生選抜

   ランニングスコア


◆ 第1日(7月25日(金))



ブラジル    38 (20-13, 18- 9) 22 湧永製薬
(1勝)                         (1敗)

   ランニングスコア

    ブラジルのスローオフで試合開始。開始30秒でブラジル5番のポストシュ
   ートが決まり、ブラジルが先制点をあげる。湧永も14番のポストシュート
   と23番のジャンプシュートが決まり、すぐに逆転するが、直後にブラジルが
   3連続得点で再逆転し、リードする。その後両チームとも得点を重ねていき、
   12分過ぎ湧永GKの好守から徐々に点差をつめ、15分に湧永14番のポストシュ
   ートが決まり、9−9の同点とする。しかしブラジルは16分に17番の速攻で
   再びリードすると徐々に攻撃のペースをつかみ、高さとパワーあふれるシュ
   ートを次々とはなち、得点を重ねリードを広げていった。湧永も必死に反撃
   するもののミスが多く20−13でブラジルのリードで前半が終了した。
    後半もブラジルのペースで試合が進み、ブラジルは多彩な攻撃と湧永のミ
   スに乗じて得点を重ね、さらにリードを広げていった。一方湧永は最後まで
   あきらめずに反撃するものの、相手の高さと力強いディフェンスを攻めあぐ
   み、また、再三のシュートチャンスも相手GKの好守にはばまれ、なかなか得
   点があげられず、終わってみれば38−22でブラジルが大勝した試合であった。



日  本    36 (17-19, 19-13) 32 韓国軍体育部隊
(1勝)                         (1敗)

   ランニングスコア

    試合開始直後は日本の0−6ディフェンスを攻めあぐねる韓国軍であっ
   たが、日本のミスに乗じた速攻で加点していくうちにパスも繋がり始め、
   徐々にペースをつかんでいった。日本も宮崎を中心とした展開の速い攻め
   で譲らず序盤から互角の試合展開を見せた。その後も両チームともスピー
   ド感あふれる攻めを展開し、一進一退の攻防が続いた。
    17−19、日本の2点ビハインドで始まった後半戦であったが、前半途中
   からベンチにさがっていた宮崎、サイド猪妻が次々とシュートを決め、す
   ぐに同点に追いつくと、後半4分前田のミドルシュートで逆転する。後半
   5分、レフェリーのジャッジに不満を募らせた韓国軍監督の抗議に対し、
   レフェリーは指名退場を科す。この退場を機に日本は流れを引き寄せ、GK
   松野の好守からの速攻で、韓国を引き離しにかかる。11分門山の負傷退場
   のアクシデントがあったものの速攻の足はおとろえず、ねばる韓国を徐々
   に引き離していった。日本は最後まで攻撃の手をゆるめず、36−32の4点
   差で勝利を収めた。