大会

第23回女子世界選手権

試合詳細

2017-12-06
予選ラウンド
ロシア 29 - 28 日本

  Cグループ第4戦目の対戦相手は、ここまでグループ全勝で、リオデジャネイロオリンピック金メダルの今大会優勝候補のロシアであった。日本はLW松村、LB原、CB横嶋、RB角南(ゆ)、RW池原、GK亀谷の布陣で望んだ。
  スタートはロシアのSSで幕を開けると、すかさず日本も松村のSSで取り返す。塩田の退場でビハインドの中、日本は亀谷の連続のSSのファインセーブ、簡単に得点を与えない。7分過ぎまで均衡が破れない中、日本のキャプテン原のBTにより日本は2−1とリードする。しかし、ロシアもすぐに7mスローで追いつくと、体格を生かしたBT、PSで連続得点を挙げる。9分16秒日本はここでタイムアウトを請求し、再度落ち着きを取り戻すと、松村のSSと今大会絶好調の角南の華麗なフェイントからのシュートで4-4の同点に追いつく。ここからロシアが得点すると日本が取り返す展開で点差をキープする。20分大山の7mスローで8−8の同点に追いつくとここでロシアがタイムアウトを請求。日本の勢いは止まらず連続得点で10−8とリード、するとロシアも5連続得点で10-13と再度ひっくり返す。日本は池原のSSで11-13とし前半終了。
  後半も立ち上がりお互いGKの好セーブで34分まで得点が入らない。後半の先制は横嶋のインターセプトからの得点で1点差にすると池原、角南(ゆ)が得点を重ねる。ロシアも豪快なDSで徐々に点差を広げ、日本は横嶋の3回目の退場のレッドカードなどで失点を重ねる中、43分にはこの日最大の5点差をつけられる。しかし、ここから脅威の粘りを見せる日本は角南(ゆ)のフェイントからの展開や絶妙なタイミングでのアウトへのBTなどで追いすがる。3点差で残り90秒、ロシアの退場で日本がチャンスを掴むと、池原から佐々木へのスカイ、原の7mスローで1点差に追いつくが、日本ラストの攻撃が惜しくも失敗に終わった。1点差で敗れはしたが試合内容は、日本の大健闘を讃える会場の拍手が物語っていた。
  MVPは小柄ながら大型選手と互角以上に渡り合った角南(ゆ)が受賞した。