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2019-02-05

脳震盪を中心とした頭部外傷への対応について


 平素大変お世話になっております。
 2019年熊本世界女子ハンドボール選手権および2020年東京オリンピックに向け、ハンドボール競技がさらに飛躍することを願ってやみません。
 さてご存知の通り、ハンドボールはコンタクトプレーの要素を多く含み、頭部外傷の発生も少なくありません。軽症で済むことがほとんどですが、時には脳出血などの重症の頭部外傷の発生や、さらには対応を誤ると後遺症を伴う脳震盪の場合もあります。
 この度、日本ハンドボール協会医事員会では、ハンドボール活動中における脳震盪を中心とした頭部外傷への対応をより適切なものとするために、「ハンドボール競技活動中における脳震盪時の対応ガイドライン」を作成しました。基本的には現場の医師やトレーナー、コーチに向けたものですが、選手自身やコーチ、ご家族にも頭部外傷への理解を深めていただくために、日本臨床スポーツ医学会 脳神経外科部会により作成されました「頭部外傷10か条の提言」および「脳震盪認識ツール5」も掲載させていただきました。さらに医療従事者向けとして、スポーツによる脳震盪評価ツールであるSCAT3も参考資料として掲載させていただいております。御一読いただけると幸いです。
 さらなるハンドボール競技における安全性を確保するために脳震盪への理解が深められることを期待します。


日本ハンドボール協会 医事委員長 佐久間 克彦
 文責:医事委員会 外傷担当 井本 光次郎


選手・コーチ・ご家族向け参考資料
頭部外傷10か条の提言 日本臨床スポーツ医学会 学術委員会 脳神経外科部会
http://concussionjapan.jimdo.com/
脳震盪認識ツール5 出典:藤原QOL研究所
http://www.fujiwaraqol.com/concussion/crt5_ja.pdf


医療従事者向け 参考資料
SCAT3 医療従事者向け スポーツによる脳震盪評価ツール 出典:藤原QOL研究所
http://www.fujiwaraqol.com/concussion/scat3_ja.pdf
Child SCAT3TM 5〜12歳の子供に対するスポーツによる脳震盪評価ツール 出典:藤原QOL研究所
http://www.fujiwaraqol.com/concussion/child_scat3_ja.pdf


JHA脳震盪ガイドライン [PDF]
脳震盪を中心とした頭部外傷における対応について [PDF]